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木村信也物語を木村さんと一緒に書きました

アメリカ在住のカスタムビルダー、木村信也さんのインタビュー記事「木村信也~アメリカに渡ったカスタムビルダーのはなし」(以下、木村信也物語)を販売しています。

電子書籍の形態で、こちらから購入できます。

■「木村信也~アメリカに渡ったカスタムビルダーのはなし」

木村信也、アサオカミツヒサ共著、写真、Ayu
税込1,000円、37,000字

フリーライターの私、アサオカミツヒサが、木村さんに、あの美しくて格好良いバイクをどのようにつくっているのか尋ねました。

シンヤ・キムラを知らない人へ

カスタムバイクの領域で木村さんを知らない人はいないでしょう。しかしカスタムバイクは、バイク界のなかでもニッチな存在なので、バイク乗りでも木村さんを知らない人がいると思います。

それでまずは、木村さんについて紹介します。

木村さんは日本で生まれ育ち、10代前半からバイクに乗り始めますが大学では昆虫学を専攻しました。しかしバイクをあきらめきれず、大学卒業後はバイク販売会社に就職してメカニックになり、その後独立してカスタムショップを開きました。

木村さんはカスタムしたハーレーダビッドソンを、国内外のカスタムショーに出展して何度も受賞しています。
しかしアメリカのバイク文化への憧れは募る一方でした。
それでとうとうアメリカ・カリフォルニア州アズサに移住して、カスタムバイク・ショップChabott Engineering(以下、チャボ・エンジニアリング)を開き現在に至ります。

木村さんの元には世界中からカスタムバイクの製作依頼が来ます。そしてカスタム依頼はバイクメーカーからも来ます。BMWはR18のカスタムを、ヤマハはXSR700のカスタムを木村さんに依頼しています。冒頭のイラストは、木村さんと、木村さんがカスタムしたXSR700です。

バイクメーカーが自社の市販車のカスタムを個人に依頼することは異例です。

木村さんが語ったことと、私が木村信也物語に書いたこと

木村信也物語には、私が木村さんからうかがった話と、私の解説が書かれてあります。

木村さんにお聞きしたのは、日本での活動内容、アメリカに向かった経緯、カスタムバイクをつくるときに考えていること、手づくりへの考え方、カスタムバイクをつくり続ける理由です。

すでに複数のバイク関連メディアが木村さんを取材して、その内容を公表しています。私はそれらの内容を踏まえて、これまで明かされていない「シンヤ・キムラ像」を描きたいと思いました。

私が特にしつこく木村さんにうかがったことは、どうして木村さんのバイクは美しくて格好良いのか、ということでした。

私がこの質問にこだわったのは、私が木村さんのバイクに魅了される理由を、私が知りたかったからです。私は木村さんがつくったバイクのほとんどに魅了されています。つまり、偶然生み出された奇跡の1台に魅せられたわけではなく、です。

木村さんのバイクは偶然格好良くなったり、たまたま美しくなったりしたのではなく、木村さんのバイクのつくり方に美しさと格好良さの源がある、と予測したのです。

木村さんは私のしつこい質問に丁寧に回答してくださいました。それでこの木村信也物語が面白くなっているのだと思います。

この本はバイク乗りなら面白く読めると思います。そしてバイク以外の製品をつくっている、その他のモノづくりの人にも楽しめるでしょう。木村さんの自分の作品への想いは、すべてのモノづくり関係者の参考になると思うからです。

私がリサーチした範囲では、木村さんを紹介した過去の記事に37,000字も費やしたものはありません。したがって木村信也物語は、現在のところ最も詳しい、木村さんを紹介した記事の一つといえると思います。

なぜ電子書籍で1,000円もするのか

木村信也物語は本ではありますが電子書籍です。購入しても紙の本が届くわけではなく、スマホやパソコンの画面で読んでいただくことになります。

電子書籍で1,000円という価格は高いと感じる方もいると思います。

この価格は、私が提案しました。

実は私のなかにも、無料で公開して多くの人に読んでもらったほうがよい、という気持ちがありました。もしくは、100円くらいにして、気軽に購入できるようにしたほうがよい、とも考えました。

それでも1,000円にしたのは、木村信也物語の内容が難しく、しかも37,000字もあるからです。

私は、多くの人に読んでもらいたいと思う一方で、モノづくりの真実を心の底から知りたい人にだけ読んでもらいたいとも思っていました。この2つの矛盾した気持ちは、結局後者が勝ちました。

本当にカスタムバイクの神髄を知りたかった人や、本当にシンヤ・キムラのことを知りたかった人は、木村信也物語を読み終えたあとに、うなってくれると思います。

私は本書を書くためにこれまで20回くらい本書を読み返していますが、いまだにまた読みたくなります。そして実際に読み返して、「うーん、なるほど」とうなっています。それは私が、なぜ自分がカスタムバイクに惹きつけられるのかを知りたくて、多くのカスタムバイクのなかで特別に光り輝いているバイクをつくるシンヤ・キムラついて知りたいからです。

しかし、そこまで深くて強い気持ちがない人では、木村信也物語を読み始めても、途中で挫折してしまうと思います。それはとても悲しいことに感じたので、読者を限定することになってしまうと知りながらも、この価格にしました。

ただ私は高すぎるとはまったく感じてなくて、なぜなら本書が、バイクへの向き合い方を考えるきっかけになると思っているからです。本書を完読すればきっと、バイクのことがもっと好きになると思うんです。

写真集でもある

木村さんと木村さんのバイクを撮り続けている人がいます。その人はAyuさんといい、その写真はインスタグラムでみることができます。

■Ayuさんのインスタグラム

木村信也物語に発行にあたって、Ayuさんから大量の写真を提供していただきました。そのため木村信也物語は、写真集の要素もあります。

もう一人の筆者はバイク詩人です

最後に、木村信也物語のもう一人の著者である私について紹介します。

私の職業はフリーライターで、主に医療の解説記事と経済に関わる文章を書いています。バイクに乗っているバイクファンですが、いわゆるモータージャーナリストではなく、バイクの書き手としては、バイク詩人を名乗っています。

イラストは私の親友のPOROporoporoさんです。

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