見出し画像

今こそ母性を社会に還元しよう

マーケティングを専門にしながらも、いつも何となく違和感があってしっくりこなかったことの原因が分かった。

それは、マーケティングとは戦争だということ。マーケティングとは戦略であり、競合との戦い・シェアの奪い合いであり、だからこそターゲットという敵を知り、キャンペーンという「戦役」を実行する。そしてそのために必要なのが、「データ」という事実であり、それを測るためにも、売上やKPIなどが数値となって見える化すること。

もちろんそれらは大事なこと。だけど、私はそこにどうしても、「想い」を乗せたり「幸せ」を入れたり「誠実」を求めたりしたいのに、それらが数値化できないことがずっと悩みの種だった。

だって、作り手の想いが入っているものを多くの消費者(8割は女性)は買いたいと思うし、自分や家族が幸せになるものを作る企業を応援したいと思っている。だから必ず売れると確信があるのに。

ところが、それを事前にどう証明するのかでいつも立ち止まってしまう。とにかく一度トライさせてもらえれば、必ず結果を出して見せるという気概は持っているのだけれど、結果が出るまでの猶予をくれる企業はホントに少ない(数年で担当が変わる大企業ほど)。戦争を勝ち抜いてきたからこそ大きくなったのであろう大企業。その成功体験の視点だけで見てこられると、毎度辟易してしまう。そもそも戦うのは好きじゃない。

が、ついにこれまでのマーケティング視点を見直す時がやって来た。それがこの「コロナ禍」。

世界は全て繋がっていて、自分だけが戦争に勝てばいいという考え方では、社会が成り立たないことに気づいた人がたくさんいる。大きいことこそが成功ということではないと気づいた人がたくさんいる。身の回りの幸せ、生産者との見える繋がり、これまでどちらかというと女性的だった思考に、多くの男性たちも賛同してくれるようになってきた。

これまで長く戦争を続けてきたビジネス社会の思考回路を今こそ変える時。枯渇する資源を奪い合うのではなく、ともにリサイクルしながら分け合っていく、そんな共生社会を創っていくことこそが未来。誰かが勝って誰かが負けるのではなく、共に幸せになる社会を。そのためにも、私たち女性の母性と力が必要なんだと強く思う。

これまでのビジネス社会を変えること、つまりお金の流れを変えることこそが、社会を変えることへの近道だと、政府機関のアドバイザーからビジネス界へと軸足を変えた方から聞いた言葉に納得。消費者の投票でもある「買い物」から地域や社会を変えて行きたい、そんな風に強く思う。

そのためにも、まずはMBA並みの経営知識を学び、それを女性の価値観を失くさずに現場に落とし込むノウハウを学びたいと思っている。

女性経営者、女性管理職者、行政や団体職員の方、一緒に学びませんか?

 学びの場が9月に開講します → 女性の実学協会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?