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【幻の九州独立王国⁉︎】八女古墳群

岩戸山古墳(福岡県八女市)

『磐井の乱』(527〜528年)
教科書では「ヤマト政権に刃向かった九州の反逆者」と、サラリと触れられる程度。

長年九州に住んでいて『磐井』という名前にも地名にも出会ったことはない。だから『磐井の乱』と聞くたびに、いつも「どこのこと?」と不思議な気持ちになりつつやり過ごしてた。

その『磐井』の墓とされる古墳が八女にあるとのことで行ってみたよ。

▪️岩戸山古墳▪️

なんと北部九州最大の前方後円墳だと。へー、全然知らんかった。。。
しかも、同時期のヤマト王、継体天皇の墓とほぼ同サイズだそう。

あれ?

先日行った宗像の古墳群で、ガイドのおじさんが言っていた「ヤマト政権が大きな墓を作るのを禁じた」って話と食い違うじゃないか。でも、だからそうか、それくらい磐井が巨大な力を持ってたし反発もしていたってことか。
磐井は朝鮮との交易があり、朝鮮出兵をヤマトに命じられて断ったのが反乱の始まり。連合軍には火の国(熊本)豊の国(大分)も従っているから、リーダー的存在だったんだろうな。

「磐井」は「岩井」ではなかった

反逆者というのはヤマト側から見たもので、九州側から見たら、無理難題押し付けてくるヤマトからの独立戦争だったんだろう。
もしここで磐井が勝っていたら、ヤマト政権はなかったかもしれないし、そもそも九州は日本じゃなかったのかもねーw

ここでやっと気づいた。磐井は苗字じゃなく個人の名前なのね。苗字的なものは「筑紫君(ちくしのきみ)」。だから地名とかに残ってないのか。
筑紫君一族は、玄界灘から今の筑後一帯を支配していた大豪族なんだそう。
それにしても、資料館はまだ新しくて展示も素晴らしかったんだけど、驚きの無料!八女市ふとっぱら!

ちなみにセットで行きたい「石人山古墳」(八女郡広川町)は、緊急事態宣言で休館中だった。ザンネン。宣言明けの方がセットで満喫できます。

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八女といえば、言わずと知れた八女茶、福島の白壁の町並み、仏壇・人形などの職人の町、灯籠人形まで、意外と知っているつもりだったのに、この「古墳群」は全くの初耳、しかも教科書にも載る『磐井の乱』がらみなのに。

こりゃ、八女の観光協会さん、もう少しPRした方がよくないですか?←余計なお世話

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