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少しメディアから離れてみては?

芝居人の話を聞いていて「ほお~っ」と思ったこと。

欧米人は「ソリッド」日本人は「リキッド」と言われるらしい。
岩壁を前にして芝居をしないといけない時、欧米人は「この壁を克服してやる」と思うけど、日本人は「この壁をどう生かすか」と考える。

その芝居人が言うには、これは日本語に主語がないことと関係しているのではないかと。

「水が飲みたい」時、英語なら「私は水を飲みたい」となる。ところが日本語だと主語がないから、「私」はそこにハッキリとはいない。だから発言したとき、周囲の人にも「水が飲みたい」気分がゆらゆらと伝わっていき、「あ、私も水が飲みたいかも」という気分にさせてしまうんじゃないかって。

おもしろいな。相手との境目があいまいで、だからハッキリと個を主張せず、液体がゆらゆらと混ざっていくように同じ方向に向いてしまう。自然の一部として生きていることとも関係あるのかもね。

私はこの日本人の特性は好き。主張しなさすぎるのもアカンけど、ある程度相手を思いやりながら合わせていくことも必要だと思うし。リキッドらしくソリッドも尊重するけどね。

あ、それで何が言いたいかというと、コロナ騒動の今、メディアとずっと接していると、リキッドが混じり合いすぎてドロドロになっちゃうんじゃないかってこと。きれいな色同士でも、あんまり種類が増えると黒く汚い色になっちゃうから。

たまには情報メディアを離れて、音楽を聴いたり映画を観たり、情報をシャットアウトしませんか?ってこと。


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