ある先輩の話(6)~ビジョンとやることを決める

銀行員からパン屋になった先輩の話の続きです。まだまだ引っ張ります。

先輩は起業のビジョンが大切だと言っています。起業のセミナーを受けたのが結果かもしれませんが、そう言い切るのはすごいと思います。企業にいると経営理念やビジョンが大事ということはよく言いますが、在職中の筆者は「できていないことが理念なんだよな」みたいなうがった見方をすることもありました。そんな筆者なので、最後の会社にお世話になった時にも、あいまいに今までと違うことをしたいといった程度のビジョンで、兼業を認めてほしいと言っていて、それが実際に行政書士で現実のものとなろうとしたとき、あっさり退職した経緯があるので、ビジョンは大切と言い切られると、甘い自分に反省してしまいます。

あとは、前回とすこし被りますが、やると決めることもも大切だと言っています。これは筆者も同感です。物事を決めることは、銀行に在職中の経験がすごく役になっています。銀行の組織は決裁権限が細かく決められていますが、実質的に物事を決めるのは起案者であり、決裁権限者が決裁しやすいようにどうおぜん立てをするかが仕事の比重を占めていて、結構鍛えられたと思います。起業した場合の事業リスクは100%自分に降りかかってきます。この投資をするかしないかすべて自分が決めないといけないので、自分の判断を信じるしかありません。

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