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仕事のこと19.ドキドキ成分は7:3

あんなこといいな、できたらいいな。
モフモフと妄想する時間は楽しい。
思いやアイディアを形にする。
良い仕事をできていると思う。

厚真町で子どもに関わる仕事をして11年目の春を迎えた。
未だに何屋さんなのかわからないけれど、屋号をもって個人事業主デビューをして7年目……え?もうそんなになるのか、と書いていてビックリ。

去年の春は、子ども教室10年というアニバーサリー効果もあり、節目の年だし、事故なくしっかりやりきらなくちゃ!という意識が、例年以上に働いていたように思う。
一方、10年やったその先、私たち、どこへ向かって進むんだろう?が空っぽになっている自分もいた。驚くほど、自分の中から何も出てこない。焦るとか、怖さとかはないけれど、考えなきゃなぁ、と思った。

ひとつのところで何年やっていても、民間企業として仕事をする限り、次々と入ってくる新しいモノ・コトとの競争はつきもの。
トレンドも変わる。人も変わる。新しいモノを取り込んで、ブンブン振り回して、アップデートされていく。
『これまで』って、自分にとっては大事だけれど、存外、周囲が同じように思っているわけではない。
目につくほかの人たちの仕事と比べて、「これだけやってきたんだから」「ここまで頑張ったんだから」と思ってしまうことも正直、ある。
が、しかし、『これまで』を過信して、あてにしていてはいけないのだ。


と、年度替わりのこの時期、一年の計は元旦にあり、ならぬ、一年の計は年度初めにありな社会人生活を送っている今、自分の甘さを突き付けられる季節でもあります。新年度のドキドキ成分は、不安7:期待3くらい。ちょっとつらい。


より多くの子どもたちに、多様な教育の機会がいきわたることを目指したい。
有償、無償。学校、行政サービスとして、あるいは民間の事業として、方法はさまざまある。
ただ、分母が少ない子どもたちを取り合って、あまつさえ、利用するようなことが起こってはいけないし、自分の居場所を選ぶのは、あくまでも子どもたちの手に委ねるべきだと思う。

子どもたちにとっての選択肢である私たちは、やりたいこと・やるべきことを、必要に応じて変えていく必要がある。
でも、自分が何に本気で、何を大事に守るのか、芯の部分はじっくり、しっかり育てておかないと、すぐ迷子になる。放っておくと迷宮入りしてギブアップ、もしくは、放置してそのまま停滞か。いずれにせよ、健康的ではなくなるので要注意だ。

雪解けの遅い春。『これから』を考える。
空っぽになるまでやりきった先にあるものを、見つけようと思いを巡らせる。

私が大事にしたいモノ・コトを形にしたいと思うのだけれど、何かしらのカテゴリーに当てはめると、イメージが邪魔をして、用途が限定されてしまいそうだし。だからといって、わかりやすい所属がないまま形にすると、今度は周りの理解が進まない。難しさが背中合わせにピッタンコ。

最近、"教育に関わる仕事をする人"が集まってきているので、「こんなこと一緒にやりませんか?」っていう仕事・役割で、プロジェクトベースなチーム作りができるようになったらいいな、って思う。
お互いにメインになる活動を持ちながら、アレコレモフモフ思いついたコトがあったら、「こんなことやりたいんだー!」でも「一緒にどうですか?」でも、声をかけ合えたら。そんなフラットなやりとりができれば、一人じゃできないと思ってることも、やれたりするかもしれない。

それがメインの活動に還元できたら一石二鳥。厚真町の教育力アップと見てもらえたらラッキー。それでもきっと、不安はついてくるけど、これが次の役割なのかな、と思う。

大事にしたいことを守りながら、進むところは潔く、ちゃんとやれるかしら。
町内の小学校は今日から始業式。春休みが終わって、明日からまた子どもたちと遊んで暮らす日々が始まります。

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