見出し画像

2024/07/01

12:30 Y園
日誌サボってた。書くぞ。今日も摘果。

妻が体調不良でダウン。無理もない、春から休みっぽい休みが1日もない。いつもこの時期にお互い体調を崩す。このまま癖になるのはよくない。来シーズンを見越して、作業日程を組み立て直さなければ。続いていかない。共倒れになれば本当に終わりだ。いやそういうわけでもないんだろうけど。

ということで、妻のお母さんと2人での作業。本当にありがたい。でも、家でお父さんも待っているだろうし、今週で摘果も切りのいいところまでごりごり進めてしまおう。

16:30 家
シャワーを浴びてすっきり。今日はずっと風が涼しくて作業しやすかった。とは言っても、やっぱり摘果は摘果で疲れる。でもY園は三分の一くらい進んだ。多少なりとも剪定がよくなってきたってことだと思う。1年目はぶどうみたいに鈴なりだったから、やってもやっても終わらなかった。成らせればいいってもんじゃないことも、たくさん獲れればいいってもんじゃないことも、ようやく体感でわかってきた。どこが自分たちにとって具合のいいポイントなのか、模索模索。

帰りの軽トラでお母さんに、最初からうまくいくなんてことはないんだから、ゼロから始めて、その1年目2年目のしんどい時期、よく踏ん張ったねぇ、と言われ、いや本当にそうだなぁと思った。なんかそこらへんの感覚がバグっていたから(バグってないとやってらんなかったとも思う)、親から園地を引き継いだわけでもない、この土地ではポッと出の自分たちが、よく喰らいついてこれたなぁと、しみじみ思った。もちろん、自分たちの力だけではなく、いろいろな人たちの助けや気遣いがあってこそ、というのも重々承知の上で、いやおれたちよくやってるよ、ほんとうに、がんばってるよ、と自分たちに言ってあげたい。

だからこれからはちゃんと、自分たちのために、簡単に沈んでしまいそうな生活をコツコツ立て直し、じわじわ歩いていくんだと、心から思う。

そういえば昨日、常日頃気にかけてくださっているご夫婦の家に遊びに行った。コーヒーとモンブランを頂きながら、セカンドライフについての話になって、なにか考えてる?と訊かれて、ちょっと考えたあと、なんかもう今がセカンドライフみたいな感じだなぁとぽろっと口から出てきて、笑えた。ぜんぜん悠々自適とかじゃないのに。りんごを始めた時から、それまでとはぜんぜん違う方に向かって、人生の舵は回っていたのだと思う。その舵を握っているのはおれではなく、妻でもなく、りんごか、とも思いもしたけど、なんかそれもちょっと違うような気がする。

何なんだろうなこの感じ。
村上春樹だったら、あるいはいつの間にか見ず知らずの誰かによってレールを切り替えられていたかのように、とか言うんだろうか。
わからんけど。

ということで今日も乗り越えた。
晩ごはんはあったかいうどん。
ビールも買ってもらってしまった。
うれしい。
妻もとりあえず大丈夫そう。
安心。

明日もがんばろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?