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似顔絵を仕事にするとき、最初にやるべきこと

スマホで始めるYouTube講師
かとうさやかです

動くグラレコ動画に大きな反響があり、
制作に伴い似顔絵を描く機会が再び増えています。

野口しあわせ研究所/野口雄志様の似顔絵

ここ3年ほどはYouTube動画関連の仕事が忙しく、久しぶりのハイペースでの似顔絵制作ですが


いやめちゃくちゃ楽しいです。


大袈裟でなく、似顔絵を描いていると生きている実感が湧きます。

先日こちらの記事でもご紹介したLWC(LinkedIn Wolking Challenge)でも、メンバーの似顔絵アイコンを描かせていただきました。描くたびに喜んでいただけるこの感覚、やっぱり最高です。

LWC/メンバーの似顔絵アイコン

似顔絵を描くと、「一瞬で特徴を捉えるのがすごい」よく言っていただきます。実は、それができるのには理由があります。

一瞬で特徴を捉える魔法のメソッドは・・・


ダララララララ(ドラムスクロール)


いっぱい練習したからです(笑)ババーン


本当にそれだけです。

もう少しいうと、「楽な道に逃げない」と言い聞かせながら絵を描いてきました。

絵の上達は遠回りが一番の近道になる


今、AI絵やトレース絵、はたまた写真を加工して絵のように見せる技術など、「簡単にそれっぽい絵を描く技術」は世の中に溢れています。

でも私はあえて「下手くそなデッサンを何度も練習して、綺麗な線をひけるように頑張る」という遠回りな道を選びました。


「基礎なんかよりも、感性で描いた方がいい絵が描けるよ」
「トレースとかで簡単に描ける方法たくさんあるよ」
そんな言葉を言われたこともあります。

そりゃ知ってます。
私もAIやトレースで遊ぶのは大好きだから。

「最短距離でそれっぽい絵を描くこと」は、確かに簡単で効率的です。そして下手な自分と対峙することなく、上手な絵が描けるようになった気になれます。

でも1,000枚描いても2,000枚描いても「それっぽく見せる」スキルが少し上達するだけで、本当の意味で絵が上手くなることはありません。

「基礎」が感覚として自分に溶け込む瞬間


私が似顔絵でプロになろうと決めた時、まず最初にやったのは「似顔絵のロジックを叩き込んで、人物の構造をデッサンで理解すること」でした。

似顔絵の描き方の本や漫画デッサンの本をたくさん買ってきて、ひたすら写したり骨や筋肉の簡略図を描いたりしました。

この遠回りが、今の自分を助ける本当に大きなスキルとなりました。

似顔絵を描き始めた頃は、ハガキサイズに一人描くのも3時間も4時間もかかりました。3時間も4時間もかけても、全然似せられないこともありました。

似顔絵デッサンを勉強して、「似せ方」を練習して、ロジックを叩き込んで、何枚も描いていたある時、ロジックを意識しなくても似せられるようになったことに気がつきました。

その人の顔を見ると、絵の完成図が自然に頭の中に出てくるようになったのです。
完成図が頭になくても、手を動かすと右手が勝手に絵を描いてくれることもありました。

「基礎」が感覚として自分に溶け込んだ瞬間だと思います。

今は5分あれば、似ている絵を描くことができます。

AI絵やトレース絵を1,000枚描いても、この「基礎が感覚に溶け込む瞬間」は体験できなかったと思います。


人の手で描いた絵はAI画を超えることができるのか


今、「それっぽい絵」を生成するのは本当に簡単になりました。

AI絵もあるし、トレースもあるし、なんなら写真を少し加工して絵のように仕上げることも簡単にできる。


これから「手で描くもの」にどれだけの価値があるのか、正直まだわからない。

でも間違いなく言えるのは「技術を使えば誰でも簡単にできること」には価値がなくなる。AIはスマホのような汎用スキルになり、希少スキルではなくなると思うから。

私は決して絵の才能がある方ではないので、いっぱい遠回りをして、自分の下手さに泣きながらデッサンを繰り返してきました。

おかげで今は、自分の思い通りの似顔絵を、サラッっと描けるようになった自分のことが少しだけ好きです。自分の右手がちょっと好きです。

練習は裏切らない。これからも「似顔絵」「デザイン」という永遠にゴールのないクリエイティブの道を楽しくスキルアップしていきたいと思っています。


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