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人は「何かあってから」でないと大切なことに気がつけない

スマホで始めるYouTube講師
かとうさやかです。

身内に不幸があり、しばらく関東と実家のある静岡を行ったり来たりの生活をしていました。

4月に緊急入院の一報を受け、
余命宣告を受けてから約3ヶ月。

最初に静岡に帰った時はジャケットを着ていたのに、
気がついたら季節は夏になっていました。

目まぐるしくて何があったか覚えていないほど、
あっという間に季節が変わっていました。

私は祖父母がすでに他界しているため、
身内の死は初めてではありません。

それなのに今回やけに死に対する解像度が高かったのは
2ヶ月前に一緒に食卓を囲み、そこから徐々に食事量が減り、
次第に固形物が入らなくなり、会話できる時間が短くなっていく過程を
ずっと見ていたからかもしれません。

この3ヶ月で何度も見た富士山。

刺身好きの家族のために、マグロをたくさん買って行った。


そんな毎日の中で主人とスーパーで買い物をした時、
スーパーの前の屋台で焼き鳥を買って帰りました。

主人と二人で焼き鳥を食べて帰路につきながら、
もう私の家族はもうこうして歩けないし、焼き鳥も食べられないんだとふと思いました。

家族の病気の進行は不可逆だったので、今日より明日元気になることはない状態でした。

そう思うと、自分がこうして買い物して好きなものを食べている今も、
いつかは出来なくなる日が来る。

「いつかは終わりがくる」ということが、
急に解像度高く自分にイメージできたのです。

そんなこともあり、全てが終わって関東に帰ってきてからは
「やりたいことをやれるうちに全部やろう」という気持ちになりました。

時間があるうちに、できるうちに。

読みたい本がたくさんあるし、好きなクラシックのコンサートも行きたいし、
もっとたくさん絵を描きたいし、クリエイティブなことにもたくさん挑戦したい。

あとはできれば可能な限り、家族に美味しいご飯を食べてもらいたい。

一日は短いし、人生は有限。

人は「何かあってから」でないと大切なことに気がつけない。

明日から3連休なのでしっかり気持ちを整理して、
来週からまた頑張っていこうと思います。

最後に、スケジュールに影響が出る可能性のある仕事関係の一部の方にだけ事情を伝えていました。暖かいお気遣いやお悔やみの言葉を本当にありがとうございました。


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