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#ゴルフ_グリップ交換の闇!?その①

今は落ち着きましたが、今年はコロナや海外情勢のおかげで、グリップの供給遅れが発生し、商品によっては中々グリップが入荷しない状況がありました。プロのツアー会場でも結構影響があったようですね。
 
今回はグリップ交換について書きたいと思いますが、その前に皆さんグリップ汚れていませんか?
グリップは専用のクリーナーも売っていますが、簡単にお手入れするなら、台所洗剤やシャンプーなどで洗えば汚れや皮脂等が取れます。

水分をしっかりふき取って乾燥させたら、明るいところでグリップを見てみて下さい。
ピカピカ光っている状態でツルツルしていたら残念ながら寿命です、すぐに交換しましょう。
表面が摩耗して凹んでいるのも交換した方が良いでしょう。
健康?なグリップはしっとりした感覚があるはずです。
まだまだ使えるグリップでも、ゴルフの調子が悪い時にモチベーションアップの為にグリップ交換をするのもアリだと思いますよ。
 
そんなグリップ交換ですが、恐怖の落とし穴があるのでご注意下さい。
それはグリップの重さと太さは色々ある!という事です。

グリップによって重さは様々です

すなわちグリップ重量が変わるとクラブバランスも変わりますし、太さが変わればフィーリングやスイングも変わるという事です。
考えてみれば当たり前の事なのですが、グリップ変えたら調子悪くなった!なんて人はこの事が原因かも? 

特にクラブメーカーやブランドロゴの入ったグリップは市販グリップとかなり重さが違う場合があります。
例えば長尺系ドライバーやレディースやシニア向けのクラブは軽量のグリップを使用している事が多いです。
現状で40gのグリップが付いているクラブに46gのグリップを入れると、単純計算で3ポイントバランスが変わります。(D1.0⇒C8.0) 
 実際にはキッチリ3ポイントでは無いのですが、3ポイント変われば全く違うクラブと言っても良いくらい振った感覚に差が出ます。

もちろん物理的(技術的)に同じバランスに調整する事は不可能ではありませんが、今度は総重量だったり、クラブ全長が変わったりします。
また一からクラブを組み立て直す必要があるので、結構な費用が掛かってしまいます。

 また太さが変われば、リストの使い方(ローテーション)が変わってきます。実際にこの事を利用してプロや上級者は球筋を修正(矯正)する場合もあります。(右手と左手で下巻の巻数を変えるとか)

太さはグリップ内部に表記があります。画像はM60。

専門的でちょっと難しいよ~と思った方に簡単に言うと、有名選手が使っている!とか色がカワイイ!と言った理由で安易にグリップを選定すると痛い目に合いますよ!という事です。

 普通は、というか私なら、お客さんから前記の様なオーダーが入った場合、ちゃんと説明して出来るだけ同重量帯のグリップを提案&お勧めしますが、世の中のショップには何も考えずに言われたまま、グリップを交換する所もあります。
注文通りに作業して何が悪い!という声もありそうですが、それでそのお客さんがゴルフ嫌いになったらどうするのかね?と思ってしまいます。
これぞ「グリップ交換の闇」ですね。

実際に外したグリップの重量を測定するだけなので、面倒な事は何もありません。まあ、余りに古いグリップは実際の重さが変わっている場合がありますが...。

 貴方がショップや工房でグリップ交換をする場合に、向こうから何も言われない場合は、「バランス大丈夫ですかね?」と逆に質問してみるのも良いかもしれませんね。
まあ、何も言わない様な店に行かない方がいいかもしれませんが... 

ご自分でグリップ交換をされているような方は、前記の内容は「そんな事、常識だよ!」とおっしゃるかもしれませんが、工房に持ち込まれるクラブの古いグリップを外してみると、グリップのチョイスは正しいけど、笑っちゃう様な両面テープの巻き方がしてある事もあります(笑)
まあ、本人が良ければどんな巻き方でもグリップが動かなければ、問題無いのですが、絶対にやってほしい事はグリップエンドから水分が入らない様な両面テープの巻き方をして欲しいという事です。

左はNG。右の様に隙間が無いように巻いて下さい。参考画像なので途中で巻止めてます。

これが出来ていないと特にスチールシャフトの場合は内部に錆が発生し、最悪の場合はシャフトが折れます
長くなるので今回は、両面テープや溶剤については、割愛します。
(結構こだわりがあるのですが💦)

両面テープとグリップカッター

重さや太さを考慮して貴方がグリップを選定したとして、例えばそれを消耗していた7番アイアンだけを交換するのはアリか?と聞かれたら...
難しいですが、できれば同じ系統(同じ目的)のクラブは同時交換をお勧めします。
別にウッド類とアイアンを同じグリップにする必要は無いですが、同じ年数が経過しているはずなので、アイアンのグリップはまとめて交換した方が良いでしょう。

 他にもコード有りと無し、バックライン有りと無し、ゴム系or樹脂系、硬さなどグリップ選択の要素は先ほど書いた、重さや太さの他にも沢山あるのですが、重さや太さを考慮していれば、後は試してみて自分のフィーリングでチョイスしてみて下さい。

同じグリップで色違いとかもあるので好みで選びましょう!

同じグリップの色違いを例えば52°は青で58°は黄色にしておけば、うっかり番手ミスをしなくて良いかも知れませんね。

余談ですが、テーラーメイドのカチャカチャのクラブだとカチャカチャするとグリップの向きが変わってしまうので、360°グリップを入れた方がグリップ向きを気にしなくて良いのでお勧めです。
(ロゴとかラインが入ってなくて当然バックラインも無し)

それとグリップは消耗品だという事を忘れないでください。
ちょっと長くなってきたので、このあたりのお話とパターのグリップについては次回、グリップ交換の闇!?その➁に書きたいと思います。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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