私のゴルフ史 エピソード0 (ゼロ)
昨日は夏のような暑さでしたが、今日はイマイチの天気です。
さて今回は私のゴルフ原点というか、本格的にゴルフを始める前の昔話(エピソード 0)を書きたいと思います。
本格的にゴルフを始めて、100を切るまでのお話(エピソード1)は、良かったら以前に書いた下記をご覧ください。
何故か子供の頃から、テレビのゴルフ中継(トーナメント中継)が好きでした。
当時は家族や身近な人でゴルフをやっている人はいなかったのですが、子供ながらにゴルフが好きでプレーも楽しそうだと思っていたのでしょう。
小学校に入学したくらいには、自宅内で「ほうき」でピンポン玉を打って遊んでいた記憶があります。
そんなある日、祖父が破魔矢を加工してお手製のパター?を作ってくれました。
破魔矢の羽を取って、木製のパターヘッドの様な物を付けただけの簡単な物でしたが、私としては初めてのMYクラブ?だったので、非常に嬉しかった記憶があります。
自宅の隣に自宅より大きな工房があり、自宅も基礎以外は自分で建ててしまった器用な祖父にとっては、簡単な加工だったと思います。
それからMYクラブとピンポン玉で遊んでいた訳ですが、これだとパターと同じ様に「ゴロ」は打てるのですが、アイアンショットの様な「上がる球」が打てない訳です。
そこで少年は「敷居」の段差にピンポン玉を置いて、少し上からクラブを打ち込む事で、上がる球を打てる事を発見して、得意げに遊んでいました。
現在なら親もそんな子供に「ゴルフを習わせよう!」とか思うのでしょうが、50年前には子供がゴルフをやる環境なんて皆無でしたし、本人も当時の多くの他の男の子と同じように、日が暮れるまで野球で遊んでいたので、そんな気も無かったでしょうね。
それから何年か後、恐らく小学校高学年になった少年は、ある日近所のゴミ捨て場にキャディバッグが捨てられていたのを発見します。
ゴミの分別なんて当時はいい加減なもので、ゴミの日には普通に粗大ゴミが捨てられていたので、普段から子供たちは色々な物をゴミ捨て場から拾って遊んでいました。
捨てられたキャディバッグを開けてみると、クラブが数本とロストボールが入っていました。
喜んでクラブ数本とボールを持ちかえった少年は友人を誘い、近所の空き地でゴルフ遊びを始めます。
今考えると、9IとPWくらいのクラブを拾ったのだと思いますが、見様見真似でクラブを振ってボールを打って遊んでいました。
親に見つかると怒られそうなので、クラブとボールは近所の神社に隠して置き、野球の合間に友達と遊んでいたのを覚えています。
子供なので遊んでいるうちに自然とコツをつかんでいき、結構上手く打てる様になる訳で、友達とピンに見立てた棒切れに向かってアプローチ対決とかをやっていました。
まあ、子供なので飽きてくれば自然とゴルフ遊びからも遠ざかっていき、拾ったクラブもどこにいったかわからなくなってしまいました。
そして20歳くらいになってちゃんとゴルフを始める訳ですが、子供の頃に遊んでいたおかげか、アプローチやパターには最初から余り苦労はしませんでした。
ですが、子供の頃に大人のクラブで遊んでいた弊害でオーバースイングやスウェーしてしまう癖は未だに抜けきれません。
ひと昔前の女子プロの中には、同じ様にオーバースイングやスウェーをしながら打っている方が結構いらっしゃいました。これも初心者時代に男性用クラブで始めた弊害だと思います。
もしお子様でゴルフを始める方がいましたら、親御さんや周りの大人が最初からジュニア用クラブを用意してあげて下さい。
当時のゴルフを取り巻く環境は今とは比べようもありませんし、現在では「ゴルフクラブを拾う」とか「空き地でボールを打つ」なんて事は無理でしょう。
でも、ひょんな事からゴルフに触れた少年が、50代半ばになった今でもゴルフで遊んでいる訳ですから、なんだかとても面白くないですか?
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。