見出し画像

「音声×音楽」配信の魅力

Clubhouseなどは、音声×音声のライブ配信アプリで、Stand.fmなどは、音声×チャットのライブ配信アプリです。
期待された音声配信ですが、メタバースに話題を持っていかれ、以前ほどの勢いはありません。
それでも、音声配信分野では、HAKUNAやVoicePocochaなど、新たなプリも登場しています。
現在、音声配信もしくは音声SNSには、大きく4つの流れがあります。
①主催者とリスナーが音声で交流するSNS
⓶主催者を中心にリスナーがテキストチャットで交流するSNS
③声劇や歌みた、ラジオなどのコンテンツ配信
そして、
⓸サブスク音源(音楽)を交えた音声配信
日本では、あまり馴染みのない、サブスク音源を使った音声配信ですが、SpotifyのAnchorに加え、AWAのラウンジが一般に開放され、お喋りに音楽をプラスした音声配信が誰にでもできるようになってきました。

ラジオやオーディオブック

音声配信で、ラジオや音楽関連のトークをする場合、どうしても物足りなさを感じてしまいます。
ジングルやBGMは、商用でも利用できるものが簡単に手に入るものの、地上波のラジオのように、ヒット曲や懐メロを手軽に配信したりできません。
音楽の歴史やジャンルの特集、アーチストの特集などを語る配信をしても、実際の曲を流すことはできないです。

ブログと違って、せっかく音声でコンテンツが作れるのに、世の中の音楽が自由に流せないことに不満を持っている方も多いと思います。

SpotifyのAnchorは、お喋りと音楽で構成されたコンテンツ。収録番組の作成と配信が手軽に行えるアプリです。
お喋りを録音することも、お喋りデータをアップロードすることもでき、ジングルやBGMなどを加えるだけでなく、お喋りとお喋りの間に、Spotifyに登録されたサブスクの楽曲を差し込むことができます。
例えば、ラジオなら地上波のように、各コーナーの途中や最後に音楽を流したり、注目曲やヒットチャートの紹介もできちゃいます。
また、音楽をテーマにしたオーディオブックなら、テーマに沿ったジャンルやアーチストの曲を聴かせながら、解説などが行えます。

Spotifyのサブスク曲を利用しているので、Spotifyでしか聴くことはできませんが、無料ユーザーでも聴くことができます。

生放送や音楽SNS

収録番組はできても、生番組をSpotifyのAnchorで行うことはできません。生番組やファンが語り合うSNSとして利用できるのが、AWAのラウンジです。
もともとは、アーチストや一部のメンバーだけが開設でき、ファンがそこに集う機能でしたが、一般会員も開設できるようになり、音楽番組やファンミーティングに利用しやすくなりました。

ライブでお喋りをしながら、AWAに登録されているが曲をかけることができるので、ヒット曲やアーチストを紹介する番組が、簡単に生放送できます。
BGMとしても利用でき、ライブで配信できるので、好きな音楽をちりばめた番組が手軽に始められます。

また、ファンコミュニティとして、ファンミーティングを開いて、推しの曲をかけまっくったり、ライブのセットリストを再現することもできます。
もちろん、アイドルやアーチスト自身がファンミーティングを主催してもいいかもしれません。

ただ一つ残念なことは、それぞれの楽曲の一部しか、流せないことです。
非会員(未登録)でも聴けるので、こういう仕様なのでしょうが、サビの部分というか、特長的な部分だけしか流せないので、数曲まとめて流す人が多いようです。

AppleMuzsicやSpotifyのユーザーなら

さて、AppleMuzsic(iTunes)で使える「音声×音楽」配信はないのか?気になりますよね。今のところAppleMuzsicが直接サポートしている配信アプリやソフトはありません。

その代わり、Stationheadというアプリを利用すれば、AppleMuzsicやSpotifyのユーザーでも生配信が行えます。
以前からご紹介しているように、Stationheadは音声配信アプリに、ミュージックプレイヤーを一体化したアプリです。
ライブ配信専用ですが、いわゆる音声配信として、お喋りしながら、サブスクに登録されている曲を流すことも、BGMにすることもできます。

海外アプリなので、操作メニューなどは英語ですが、地域制限はないので、日本からも使えますし、日本語入力もできます。

そのため、AWAのラウンジのように、音楽番組の生配信やファンミーティングとしての利用も簡単です。

アジアに向けて配信するならJOOX

Stationheadは日本でも使えるものの、英語圏のユーザーがほとんどで、運営元が日本語を理解できないこともあり、Stationheadのおすすめとして紹介してもらうことも難しいです。
しかし、海外で日本の音楽が注目を集めているのも事実。地道に配信し続ければ、いずれ人気が出るかもしれません。

そういった視点で考えると、アジアで人気の音楽配信アプリJOOXの存在も気になります。
このアプリにも、「お喋り×音楽」で音声配信をする機能があるからです。ただし、JOOXは地域が限定されているので、日本から利用することができないのが残念です。

それでも、JOOXで日本の音楽を紹介したいというチャレンジャーなら、アプリの利用元を偽装することで、強制的にJOOXが利用できるようにする方法もあります。
ひとつは、スマホやタブレットの国設定を変更する方法、そして、PCならVPNで接続元を日本以外に変更する方法、2つの方法があります。

非公式での利用になるので、JOOXの利用は自己責任で行う必要があります。

ユーザー限定配信で何をする

音声配信が話題になって一年余りを過ぎ、やっと音楽が扱える音声配信が増え始めています。
問題は、どれも各音楽アプリのユーザーにしか届けられないことです。AnchorやAWAを利用して、日本人メンバーに向けて配信するだけでも、多くのリスナーを獲得できるかもしれません。
しかし、音楽という世界共通の言語を利用するなら、海外のリスナーを獲得することも考えてみたいです。
Youtubeのように、垣根なく世界に配信することができれば、音楽の世界はさらに広がり続けることでしょう。

各アプリへのリンク

JOOX
https://www.joox.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?