sunoで音楽生成（スマホで-II） #6
カスタムモードを使う理由はいくつかあると思います。その一つが、Lyricsでオリジナルの歌詞を使って歌わせたり、歌唱や楽曲の流れや展開をコントロールする、というモノです。
作詞してみよう
ご自分で作詞している方は、その歌詞を使うことができます。また、公式に発表されている他人の歌詞や、既存の楽曲の歌詞を使うことは、sunoの規約で禁止されています。
作詞方法に明確な決まりはありませんが、初めて作詞するのであれば、七五調をイメージしながら作ると作詞しやすいと思います。
歌詞のパートとしては、「メロディ」と「サビ」で構成されます。最近は「サビ」から始まる曲もありますが、スタンダードな歌詞は、「Aメロ」⇒「サビ」⇒「Aメロ２」⇒「サビ」⇒「Ｂメロまたは間奏」⇒「Aメロ」⇒「サビ」といった構成になっています。
これは一例であり、「Aメロ」「Ｂメロ」「サビ」の位置関係は自由に入れ替えて構いません。
以前、この連載でベーシックモードのsunoが生成した歌詞は、「Aメロ」⇒「Aメロ２」⇒「サビ」という流れになっています。
以前、ベーシックモードで制された歌詞
[Verse]
夏の潮風 吹き抜ける空に
君と初めて会った 青い海岸線
フリフリの髪 サンダルの音
心揺れるまま まだ若くて
[Verse 2]
日差しに照らされ 赤く染まる夕焼け
手を繋いで歩く 二人で海辺
キスした瞬間 胸に響いた
夏の恋の予感 君と運命
[Chorus]
夏の潮風 吹き抜けるこの街で
思い出に I'll never forget 思い出に
前回も説明したように、[Verse]が「Aメロ」で、[Chorus]が「サビ」を意味しています。
生成AIに作詞させる
自分で作詞することが難しいのなら、sunoのCustomモードでも、歌詞を生成することができます。
Lyricsの入力フォームの下にある「Make Random Lyrics」を押すと、歌詞とタイトルを生成してくれます。ただし、「Make Random Lyrics」で生成できるのは、歌詞もタイトルも英語です。
日本語や英語以外で作りたいのであれば、Chat-GPTやCopilotなどのテキスト生成AIで生成するといいでしょう。
今回は、Chat-GPTを使って、歌詞を生成してみましょう。
以前、ベーシックモードでは、「潮風、初恋、ポップス」というキーワードで歌詞も生成させてましたので、この「潮風」「初恋」を使って、作詞させるプロンプトを考えてみましょう。
例えば、「潮風かおる夏の浜辺で、初恋が始まる男女の歌の歌詞を作って」と入力すると次の歌詞が生成されました。
潮風が心地よく吹き抜ける
夏の浜辺で出会ったあなたと
初めての恋が始まる
煌めく波と共に
私たちの心も踊り出す
あなたの笑顔が
太陽のように私を包む
この瞬間が永遠に続くように
二人で歩んでいこう
これだと、どこまでがメロディで、どこからがサビなのかかかりませんし、歌詞としてはちょっと中途半端な感じがします。
そこで、より実用的な歌詞を作成させるプロンプトを使って生成します。
例えばこんなプロンプトです。
#命令文
あなたは様々なジャンルの歌詞を手掛けている有名な作詞家です。
以下の#条件に従って歌詞を作成してください。
#条件
・出力は下記に示す#出力 の通りに生成する。
・歌詞は下記に示す#入力 の通りに生成する。
#入力
・ジャンル：シティポップ
・ターゲット層：10代女性
・曲及び歌詞の雰囲気：ゆっくりめ
・歌詞の内容：潮風かおる夏の浜辺で、初恋が始まる
・歌詞のタイトル：恋の潮風
#出力
【歌詞】
[Verse]
[Chorus]
[Verse2]
[Chorus]
[Bridge]
[Verse3]
[Chorus]
このプロンプトでChat-GPTに生成させると、次のような歌詞が出来上がります。
[Verse]
潮風かおる夏の浜辺で
君と出会った日を思い出す
波の音が心地よく響く
幸せが溢れるこの瞬間
[Chorus]
恋の潮風 君と感じる
夢のような時間が広がる
手をつないで歩く二人の姿
永遠に続くような愛を誓う
[Verse2]
夕焼けに染まる空の下で
二人で見つめ合う眼差し
君の笑顔が心を溶かす
この瞬間が永遠に続けばいい
[Chorus]
恋の潮風 君と感じる
夢のような時間が広がる
手をつないで歩く二人の姿
永遠に続くような愛を誓う
[Bridge]
時が止まればいいのに
このままでいたいと願う
幸せが溢れるこの瞬間
永遠に続くような愛を誓う
[Verse3]
星が瞬く夜の空の下で
二人で誓う愛の言葉
この誓いを守り続けよう
恋の潮風が導く未来へ
[Chorus]
恋の潮風 君と感じる
夢のような時間が広がる
手をつないで歩く二人の姿
永遠に続くような愛を誓う
これなら、そのままでも、歌詞としてsunoで利用できそうです。もちろん、手を加えて自分ならではの歌詞に仕上げてもいいでしょう。
次回は、この歌詞をLyricsに入力し、「メタタグ」を使って、曲の流れや展開の指示も行います。
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