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リモートワーク再挑戦 序

製造業や運輸運送、流通、サービス業など、直接作業を行う必要があったり、対面でなければ出来ない仕事は、リモート化は難しいでしょう。近い将来、AIとロボットがとってかわるのを待つしかありません。
逆に言えば、そうした仕事でなければ、ほとんどの業務、多くの作業はリモートで行うことが出来ます。

営業職でも、事務職でも、クリエイターであっても、業務の8割以上はパソコンで行っているでしょう。パソコンを使わない業務や作業でも、そのほとんどは書類作成だったり、電話の応対や問い合わせ、社内外との打合せや折衝、といったものではないでしょうか。

これらは全て、リモート化できる業務や作業です。

リモート化というと、ネットやテレビで宣伝している高額なシステムを使わないと行けない、というイメージがあるかもしれません。大企業なら全社をリモート化する、というスケールメリットを考えれば、高額な投資も決して高いものではありません。

しかし、従業員がそれほど多くなく、事業所も限られている中小企業では、そこまでの投資をすることは難しいことでしょう。そのため、リモート化を進めるにも、予算が大きなネックになっている企業も多いと思います。
この原稿を書いている現在、東京都などでは、リモート化に対する助成金が歳出されていますが、それだけではリモート化が難しいと考えている経営者も多いことと思います。

そこで、まず最初に、業務や作業の何がリモート化できるのかを考えてみたいと思います。

リモート化、というとZOOMなどを使ったリモート会議を連想する方も多いと思います。それもリモート化のひとつですが、日常作業において、会議や打ち合わせに費やす時間はあまり多くありません。
やはり、パソコンを使った作業が就業時間の多くを占めるのではないでしょうか。そこでまずは、オフィスでのパソコンでの業務や作業をリモート化する方法と必要なシステムを考えてみましょう。

リモートで仕事をする上で、必要なモノは、

●パソコン
●ソフトウエア(MS Officeなど)
●ネット回線(デザリングも可)

最低限、この3つが無くては仕事になりません。

パソコンは、職場で使っているノートパソコンでも、別途用意したパソコンでもかまいません。いずれにしても、会社が貸与し、業務以外で利用を禁じる必要があります。

ソフトウエアも、同様に職場で使っているモノと同等のソフトウエアが必要で、こちらも会社が貸与し、業務以外で利用を禁じる必要があります。

ネット回線に関しては、新たに設置してもいいですが、既存の設備があるのであれば、それを利用したほうが効率的です。ネット回線がない場合は、スマホ回線のデザリングを使ってもいいでしょう。

これらは、業務で利用するモノなので、各種費用は会社が経費として負担することになります。そのため、業務以外での利用は横領に当たります。

ネット回線に関しては、新規で設備を設置、もしくはスマフォを貸与して、業務専用に制限する必要があります。また、従業員が契約している設備を使うのであれば、利用時間に応じて、会社が回線使用料の一部を支払う必要があります。

さらに、業務中に使用した電気料金などの光熱費も企業で負担することが求められます。

次回は、ソフトウエアとファイル共有について


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