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自分の手が嫌い《手を飾るワークと抜け出せないコンプレックス》

自問自答ファッションについての記事を書くつもりだったのですが、考えていくうちにメンタル的な内容が濃くなってしまいました。

私は物心ついたころからストレスを感じやすい子供で、かつ物分かりはよいほうだったので、神経質な母の機嫌を損ねないように気を遣い我慢していた記憶があります。それが影響しているのかなと思いますが、私は小さいころから爪噛みが止められませんでした。
母には何度も叱られましたし、舐めるとめちゃくちゃ苦いネイルを試してみたり色々と対策は取ろうとしたんだけれど上手くいかず。
爪を禁じられると代わりにささくれを引っ張ってよく血を出していたり。それも禁じられると、代わりにまつ毛や眉毛を抜いてしまうようになりました。さらに、触るとぼこぼこしている捻転毛を見つけると髪の毛も抜いてしまって頭のてっぺんがハゲかけたこともあります。
こじらせて心の安寧にかかせなくなってしまったこれらの癖は社会人となった現在でもお恥ずかしながら続いているのです。

大学をなんとか出て就職したのは販売で、お客様に手元をよく見られるため私以外の女性スタッフ全員がピンク〜ベージュの上品なジェルネイルをしていました。
金属を扱うので手袋が支給されており、私は業務中ほとんどそれを付けっぱなしにして誤魔化していました。酷いブラック環境で半年で4人も先輩が辞めていき、仕事で怒られることも増え、「瑠璃さんってなんでネイルしないの?あといつも手荒れてるよね。」とマウント取りの先輩にもいじられ、コンプレックスが刺激されまくってしまいました。なんて自分は駄目なのだろうと落ち込んだり。

いわゆる皮膚むしり症と抜毛症は、なかなか治ることはないでしょう。もしかしたら一生続くかもしれない。だから、手を綺麗にしようと闘い続けることが、私にとっての手を飾るワークだと思うのです。

ジェルネイルの一式も持っています。飽き性ゆえに続かないけれど、爪噛み防止に一時期は透明なジェルネイルをしていたこともあるんです。でも、完璧主義をこじらせた私は伸びてきたジェルネイルの中途半端さや気持ち悪さを我慢できず。あとは爪の上に異物が乗っている感じがして気持ちが落ち着かないのも気になってしまいます。
ギリギリ耐えられるネイルポリッシュと、買ったときに想い出のあるリングは2本だけある。久しぶりに出してみようかな。多分劣化して使えないだろうから、新しく1本、血色が良く見えるような、シアーでつやつやのオレンジとかブラウンとか買い足してもいいかなぁ。
パーツにこだわっていくにつれて、いつの間にか自分を大切にできるとあきやさんが書かれていた。
わたしにとっての手元を飾るワークは、手をケアしてできるだけささくれを減らしたり保湿したり。そこからな気がしている。
いつか人に見せても恥ずかしくない手になれたら、ここに盛り盛りした自分の手元の写真を載せたいなと思っています。