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ひとにはひとのお洒落あり⦅アクセサリーの重要性⦆

お洒落に興味を持ち始めた10歳前後、わたしは本を読むことにハマっていた時期だった。

その頃のわたしが少ないお小遣いで買った本は、お洒落の指南本だった。そこには、

"アクセサリーを買うよりも洋服にこだわれ"

と書いてあった。
純粋なわたしはその教えを守っていたが、なんだかずっといまいちだった。


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自分にはアクセサリーで盛り盛りに要素を足した方が似合うとわかったのは20歳のとき。きっかけはパーソナルデザイン診断だった。

無意識のうちに選び取っていた服やアクセサリーは、いつのまにか得意な素材や似合うモチーフのものだった。どうやらわたしには、生まれ持ったファッションセンスに欠けているものの、自分に似合う・似合わないを見る目はあったらしい。

ショートカットにしているのも、アクセサリーを複数個付けていても違和感がないのも(メガネ、ピアス、ネックレス、リング、バングル)、シルバーとゴールド、艶ありと艶なし、どちらも似合うしMIXさせても似合うのも、わたしの見た目の印象=持ち味にしっくり合っているようにみえるからだった。

本の内容を信じて、わたしは10年間も本領発揮できずイマイチな姿で過ごしてしまったのか、と思うとすごく悔しくなった。
あの本は、シンプルな服装が似合う著者が書いていたのかもしれない。それならばわたしとは真逆の格好で垢抜けるはずだ。わたしが気を付けるべきことは別にあったのだった。

【ダサかった10年間で学んだこと】

◆万人にばっちり似合うスタイルなどない
◆他人の考えやアドバイスはほどほどに聞く
◆自分でお気に入りだと感じた服には必ず理由があるから、どこが好きか記録しておくとよい
(色・素材・デザイン・シルエットなど、どれかが自分に似合うものだったはずだから)
◆内面と見た目にギャップがあると、よくわからないひとになりがち
(大人しいのにギャルファッションが好きとか)
◆お金がなくともお洒落はできる
(審美眼さえあれば、リサイクルショップや古着屋でよいものを見つけられる)


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わたしにとっては服はシンプルなカジュアルのままでよかった。その代わりにアクセサリーを変えて変化をつけたり、目線を上に持ってきたりすることが垢抜けて見える大きなポイントだった。

そのアクセサリーも、決して高いものでなくていい。わたしの持っているものはほとんど3,000円以下で買えるものだ。

◆アクセ選びで心がけているポイント

〈素材編〉
❶ベストはヴィンテージ感のあるブロンズ
❷ブロンズがなければゴールド
❸モードに寄せたい場合シルバー
❹肌質がマットなのでツヤよりマット
❺メンズライクにしたければ墨入り(彫ってあるところに着色した加工が入っているタイプ)

〈サイズ・デザイン編〉
❶首回りはチョーカーくらい短いタイプ
❷ピアスは長さ3-5cm、横も2-3cm
❸華奢すぎるもの・大きすぎるものを避けて中間くらいの太さにする
❹直線的なデザイン


自問自答ファッションでも、アクセサリーを先に買うべしとある。わたしも本当にそう思う。

靴・鞄・アクセサリーを選び取ることで自然と世界観を絞りこむことになる。自分らしい3種の神器を集めさえすれば、あとは簡単。それを身に付けて試着にいけばいいのだから。

わたしもあきや先生のように服を少なくしたい、と最近思うようになってきたのだけれど、大きく印象を変えてくれるアクセサリーは、わたしには無くてはならない大好きなアイテムであり、服のアイテム数を絞り込んでも毎日楽しくお洒落できる最高の小物なんじゃないか、と感じている。