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加賀宝生のすべて:能面と能装束(石川県立美術館)+KOGEIフェスタ!2022
昨日は石川県立美術館で企画展「加賀宝生のすべて:能面と能装束」を観た後,しいのき緑地で行っていた,この時期恒例のKOGEIフェスタ!2022を眺めてきました。
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「加賀宝生のすべて」の方はタイトルからすると,「金沢能楽美術館の展示?」と間違えそうですが,石川県立美術館の向かいにある,石川県立能楽堂が開館50年を迎えることを記念しての企画のようです。展示は,「能面の「いろは」」「能装束の「いろは」」,「能装束の畳紙(たとう)にみる加賀藩主」「狩野芳崖がみた能装束」から構成されていました。ただし,能面や装束は,各展示室に飾ってありましたので,能面と装束の展示を中心に加賀宝生の歴史を見せようという内容でした。
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今回の展示を観て改めて感じたのは,能楽という芸能の独特さです。主人公のキャラクターはほぼ能面・装束だけで表現。大道具などのセットはほとんどなし。人物の行動・心情などは,音楽や謡などを聴きながら,観るほうの想像力に任されるという,一種バーチャアル・リアリティ的な演劇と言えます。そこで特に重要になってくるのが能面と装束なのだと感じました。
能に登場するキャラクターを,能面の能装束の型にはめているとも言えるのですが,そのバラエティが非常に豊富で,まず,その組み合わせを楽しむのが能の楽しみ方の第1歩なのではと思いました。今回も「いろは」という表現が使われているとおり,能面や能装束の代表的なものが網羅されているようでした。
能装束の方は,厚ぼったい―軽やか,デザインが抽象的・幾何学的―具体的+モチーフが何か?/和風―異国風 といった点で分類できる感じでした。狩衣,唐織,縫箔,摺箔,法被,長絹,水衣...というのがそれぞれ人物の身分やキャラクターを示すということで,一度しっかり勉強してみたいと思いました。
能面の方は,「翁」「今若」「小面」など一見して違いは分かるのですが,おそらく,舞台で観るとまた違った表情になるのだろうなと思いました。少し前に能楽堂で観た演目に出てきた「節木増」(鼻のあたりに木の節がある女の面)がやはり良いなぁと思いました。
今回はこういった面や装束を全国の色々な博物館などからも集めており,展示室が独特の華やかさに包まれていました。今月末には,開館50周年記念の公演が能楽堂で行われるようなので,うまく都合がつけば出かけてみようと思います。
その後,しいのき緑地に移動し,KOGEIフェスタ!2022を眺めてきました。結局何も買わなかったのですが,こういう屋外イベントは開放感もあり,気分展開には最適ですね。
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