虎は千里の藪に住む

ずっとずっと待ち望んでいた瞬間がこんなにもあっさりと訪れてしまうなんて、夢にも思っていなかった。
昨晩の激しい頭痛を引きずったまま起きた今朝。いつものようにアラームを止める流れで通知を確認、と、やたら多いTwitterの通知。疲れていたから一番通知が多く来るアカウントでログインしたまま寝ちゃったのかなと思い開くと、真っ先に目に飛び込んできた「デビュー」の4文字。
思考が止まる。

冷静になり記事をよく読むと、Travis Japanが海外のレーベルでCDデビューを果たすことが決定したという内容だった。
え、デビュー？デビューって私の知ってるあの？CDが出てジャニーズJr.の肩書きが外れるあのデビューですか？
待て待て、全然冷静になれていない。
嬉しさで泣きそうなのをぐっとこらえたものの、さすがに朝のワイドショーで取り上げられたときには目が潤んでしまった。

言えば私は8.8以降にファンになった身だから、あのときの悔しさや辛さみたいなものは経ていない。けれど7人を好きになった時から、彼らの頑張りや葛藤も、技術が少しずつでも着実に上がっていく様を目にしてきた。その度にあぁこの人たちも悩んで迷って必死に進んでいるんだな、と元気をたくさんもらった。

CDデビューができますようにと絵馬にまで書いた一年前。あのとき私が思っていた叶い方とはとてもじゃないけど違っていて、デビューは一つの通過点にすぎないという言葉を思い出すほどさらっと、しかもとても遠くの場所でそれは決まった。おめでとうと直接言えるタイミングもいつになるのか分からないけど、それでも斬新な彼ららしい新しいスタートだなと笑みがこぼれる。本当におめでとう。会いたいなってのが本音だけどね。まだ知らないワクワクを沢山見せてくれる未来を楽しみにしています。