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3年前、緑に光る流星を見た

 お誕生日が近いので、そういえば私がうみ担になったきっかけは何だったっけなと思い出してみる。いわゆる沼落ちブログというやつ。


トラジャに出会ったきっかけは、Snow Manの阿部くんと一緒にクイズ番組に出ていた如恵留くんだった。阿部くんをとても尊敬している姿が印象に残っていて、流れですすめられたのえまる定期更新を読んだのがおそらく始まり。一万字越えで語られる如恵留さん自身のことやメンバー、ファンに対する深い愛を目にしたとき、この人のいるグループのことをもっと知りたいと思った。

 まずはとYoutubeでパフォーマンス動画を見た。なるほどいろんなジャンルのオリジナル曲があるんだ~と一曲ずつ見ていたところで目に留まったのが「Dance With Me ~Lesson1~」。

 私がまだロックバンドの畑に籠っていたころのもっと前、ディズニーが大好きだった幼いころのワクワクを思い出した。冒頭にコミカルな演技も入れつつ笑顔で楽しそうに踊る7人がかわいくってキラキラしていて。一瞬で虜になった。
 しかしこのときまだ把握できていたのはのえちゃかしめの三人のみ。実はうみちゃん、顔と名前がなかなか一致しなかったのだ。

 それから他の動画も古い順に見始め、名前はあやふやだけどなんとなく見分けがついてきた頃には担当になるなら誰かな~というようなことを考えていた。今思えばそんなに早々に担当を考えようとするなという話だが。
 自分の中でのトラジャファーストインプレッションは如恵留くんで、それこそ彼の人柄に惹かれて動画を見始めたのだけど、自分の中のアイドル像がまさにしめちゃんのような雰囲気だったのもあって、最初はしめちゃんを目で追っていた。うみちゃんのことはなんかげだるげでつかめない人だな~というイメージだった。
 そんなときに、私はついに中村海人という人間がとんでもない人だと知ってしまうのである。

 この動画。シャトルランを走るんじゃなくダンスでやってみようという、シャトルランはいつも一番最初に離脱していく私からすれば正気の沙汰ではない企画。
 序盤から疲れたと呟いたのを如恵留くんに拾われるうみちゃん。やっぱりそうだよね~、早めに離脱しそうだな~なんて思って見ていた私の予想を裏切って、彼は最後まで踊りきった。軸がぶれることもなくただ前を見据えて踊っている彼に、途中から釘付けになってしまった。ゆるっとした雰囲気でどこかつかめない不思議な人物だとしか思っていなかったうみちゃんの芯の強さを目の当たりにして、きらりと光るものを見つけた気持ちになった。
 中村海人ことうみんちゅさんは、他の対決系の動画でもいつも全力で勝ちに行こうとするし、どの動画でも大きな声で笑ったり怒ったり、たまに拗ねたりしてて、そんなまっすぐな姿を見ているとなんかすごく安心した。彼を見ているときだけは空気を読むことをやめて、自分のまんまでいてもいいんだと思えた。
 今まで気づいたら好きになっていたとばかり思っていたけれど、シャトルランの動画以降私の中でのうみちゃんの印象が明らかに変わっている。不器用だけど一生懸命なうみちゃんのことを私の一生かけて応援したいと思うようになったきっかけがあの動画で、同時に私がうみ担になった瞬間でもあったんだろうなと。


 余談だが、うみちゃんの「等身大でいる」という言葉に何度も救われている。人に嫌なことを言われても言い返せなくて苦笑いしてあとから一人で泣く自分が嫌で、変わりたいとずっと思っていた。
 嫌なことは嫌、嬉しいことは嬉しいってその場で素直に表現できる君は時々素直すぎていい顔をされないこともあるかもしれないけど、やっぱりほんとうに素敵で、私もそうなりたいと思う。
 なにか大きい心情の変化に直面した時、それが嬉しい事でも嫌なことでも、うみちゃんのことを思い出すようになった。おかげで感情に嘘をつかずに人と話すことが、前よりちょっとだけ上手くなったんじゃないかな。
 面接も、自分に嘘をつかずに正直に話そうと決めて練習している。もし決まったら、うみちゃんに手紙を書こうとも決めている。

 3年前、中村海人くんに出会えてほんとうによかった。


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