見出し画像

非色

差別の只中

差別すると
差別される

の間を
行きつ戻りつ
しながら

色ではないのだ

という

それは

あいまいな
色で

はっきりした
国のなかで

生きてきた私には
到底
気づけない
感覚と視点と世界
だった

私は果たして
本当に
差別しないで
生きているだろうか

団塊のひとたちは
なんて
言ってるよな

日本人だけど
日本人代表に
なるつもりはないし
日本人であろうとも
日本人をやめようとも
思わない

多分
私がナニジンかを
決めるのは
私であり
他人であり

そこに相違があっても
私は
どうでもいい

と思っていることが

本当であったら
いいと思う

実際は
どうなんだろうか

日本にいて
平和で
わからない。

有吉佐和子
非色

読。後。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?