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観劇記録:呪いの子を観てきたよ

ここ数年で(メインは2.5ですが)舞台が好きなオタクになり、折角なので今年から記録でもするかと思い立ちました。三日坊主にならないようにゆるっとやっていきたいと思います。
ひとまず先日観劇した舞台・ハリーポッターと呪いの子について感想です。後半演出ネタバレを含みますのでご注意下さい。


観劇まで

ハリポタファンの母(でも呪いの子は未読)と私(同じく未読)、いつか観に行きたいねと言っていたところ弟(もちろん未読)がチケット用意してくれて観劇することになりました。全員「呪いの子」が誰の事なのかわからないまま赤坂に集合。

事前に「オイオイ上演時間3時間40分だってよ…」と気づけたので、早いけど16時過ぎに夕飯を食べてから劇場に向かいました。お腹いっぱいになっちゃったけど終演21時過ぎだったので、このプランでよかったと思います。
喫煙者たち(私以外の二人)が結託して旅程に喫煙所を探して寄る時間を滑り込ませてきますが、いつものことなので問題なし。開場から開演まで30分なことに私だけ結構びびっていたのですが、余裕をもって着席できました。

劇場について

キャスト表ないんかな…?と不思議に思ったのですが、入口そばの本棚がキャスト表になっていたそうです。気づかなかったー!

ACTシアター初めてだったんですが、暫定無期限の専用劇場とあって駅からのルートにもオブジェがたくさんあるし、カフェや劇場の外観も凝っていてとってもワクワクしました。

お席は結構コンパクト。弟は少し窮屈そうでしたがふかふかでした。前の席2つの間から前が見えるようになっているタイプなので、前が男性でも視界は良好でした。

我々のような全員成人の連れ合い、小さいお子さんのいるファミリー、ホグワーツコスプレ(OKなんですね)の若人たちととにかくさすがに客層が幅広い…!「シャッポがあるねえ」「駅だねえ」などと板の上を呑気に眺めていたらとうとう開演。という訳で以降演出ネタバレです。

魔法とシン・ゴジラ

おいシャッポ浮いとるやんけ…!!といきなりびっくり。爆速で魔法世界に飛び込む感じ、すごくワクワクしました。

演出云々の前にとにかく驚いたのは全員死ぬほど早口なところ。シン・ゴジラより早ェーぞ…!ハリーもハーマイオニーも官僚になったからか…!?などと考えつつ、でも全員ちゃんと聞き取れるからすごいねって母が言ってました。あとで調べたらイギリス版では5時間ある上演時間をギュッと縮めているそうで、やっぱりシン・ゴジラじゃん…と納得するオタク。意外と慣れます。発音の関係かこれも時間短縮なのかヴォルデモートのトの字も消失します。こっちは案外慣れなかった。

素晴らしき布

さて諸事情により翻る布地フェチというアレな癖を身に着けてしまった私ですが、そんな私が大歓喜。素晴らしい布使いの舞台でした。

衣装として魔法使いのローブがアイコニックであることを前提に、ストレートプレイでありながらかなりダンスしかも群舞が多くめちゃくちゃにローブが映える振付でとにかくかっこいい。ターンした時に全円になる布!最高!

さらに「ローブを翻す」=場面転換の合図として使う演出がすばらしいと思いました。
子世代・親世代、ホグワーツの中と外でそれぞれ話が進んでいくので、かなり細かく場面転換が必要なストーリーラインなんですよね。ただ人が舞台に入ってはけてやるよりは音と視覚で区切りを提示してくるので、はっきり認識しなくても転換がわかりやすくなっているなと思いました。おもしろーい!

そしてトドメを刺されたのはディメンター。何すかあの布!?やば!!すご!!何すかあの布??!?!

と完全に語彙を失ってしまうくらい、ディメンターの布でした。
そもそも魔法界のあれこれのデザインはほぼ映画版準拠のようなのですが、映画のディメンターの布は『人間がいる時空の重力や風や時間の影響を受けておらず、現実の布とはズレたたなびき方』をするという演出が印象的でした。これが、なぜか、ハコの中で再現されている—――!!

1階席だったので登場シーンは死ぬほどビビったのですが、あまりにも再現性が高く、目が離せませんでした…。美しいけどちゃんと"正視したらヤバイ"という本能的な忌避感がある。とにかく最高でした。みんなディメンターを観にACTシアター行ってくれ。

大道具と身体能力

正直、一瞬前のシーンで吊り上げがあることはわかったはずなのに、ディメンター登場シーンでめちゃくちゃビビってちょっと悔しかった。それはともかくやはり専用劇場だけあって大がかりな装置をふんだんに使っていて、本当に見応えがありました!話は難しいかもしれないけどお子さんもきっと楽しいと思う。

あと地味にびっくりしたホグワーツの階段について。当然動きまくる訳ですが、袖側に最上段を向けた後乗っていた人がいなくなるので、袖に着地用のクッションでもあるのかな~なんて想像した直後舞台の真ん中で軽やかに最上段から普通にジャンプして降りてる男の子がいて。あっ普通に飛び降りてるんすね…スゲーな…と思いました。ステラだったら3段目があるときくらい高さのような気がする(ステラボールで例えるんじゃない)

さらっとやってるけど身体どうなってる…?ってところがポロポロあるんですよね。ディメンターもエビぞりで上昇するシーン訳が分からなかった。しかも中の人達皆女性なんですよね…まじディメンターやばい…

できれば映画シリーズ鑑賞後にご観劇ください

姿現しとか再現度が高くてテンション上がる仕掛けがたくさんあるので、可能であれば映画は観てから行った方が楽しいかと思います。観た回は宝意紗友莉さんのデルフィーだったんですが、特に後半CV:折笠愛さんにしか聞こえなくて脳が混乱した。アルバスの顔なんか見たことあるよな…誰だっけあの鋭利なお顔…と思ってたらジャム男でした。

ここまでストーリーに全く触れていないことに気が付きました。みんな、スコーピウスの愛に触れて欲しい。本当に愛おしい子です。キャスト表確認できなかったのを心から後悔しています…スコーピウス見分け表とかないでしょうか…。

ファンの想像でなく、公式で「スリザリンの居心地の良さ」が描かれているので、魔法世界の新しい面を味わえる喜びがありました。日本人はドラコが好きなことで有名ですが、まあこれで全世界ドラコ好きになったやろ(主語でかおたく)

という訳で、一家で大満喫いたしました。というか一人でディメンター担になってしまった。

人生どこに沼があるかわかりませんね!

ちなみに終演後もトイレ使わせてもらえました。長丁場なのでありがたかったです。

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