有吉弘行と松本人志と時々島田さん

「おしゃべり糞野郎」

その一言で彼はスターダムへの階段のし上がる扉の鍵を手に入れた。

だがそれまでの数年間は彼にとって地獄だったのだろう

お喋り糞野郎という皆が思っていることを具現化するには客観性と勇気が必要で

特に客観性が高いということは自分が傷つきやすいのだと思う

そんな彼だから一度目の不本意なスターダムの後食わされた冷や飯は彼を相当突き落としたに違いない

そしてそのとき彼に誓わせた口には出さない裏ポリシーのようなものは現在の彼を大きく形成しているように思う

その裏ポリシーの中でも特に伝わってくるものは

「公私混同をしない」

である

某沖縄にいかれたカシアス様がつくってらしたファミリー感等は

彼が最も軽蔑してることであろう(カシアス様の芸スキルは置いといて)

だが今回彼は結果的に出演者と結婚するというかつてのポリシーを覆すことをしてしまった

ここ数年の彼は、リスクを負わないスタイルに変わっていく自分を徐々にちらつかせることで防御策というか保険に加入していく様がアリアリだった

だから今回のことも驚きやにやりとした気持ちはあるが、なるほどと後出しで合点がいくことはあった

人間は変わるものである

松本人志の遺書なんて

見るに耐えれないほど嘘っぱちである(今の彼からすれば)

だけれど今の松本人志が魅力がないとも思わないし、あの歳でストロングスタイルでボケて裏笑いの対象にもならないのは凄いと思う


だがそれでも人間は変わる

有吉弘行は松本人志よりも人間的な魅力の評価が芸スキルよりも比重が高い分、人間が変わっていくとどうなるのであろうか

伸びしろはあるのだろうか

「私生活の切り売り」

「自分をいじらせての笑い」

はおそらく出来ない気がする

ラジオのサンデーナイトドリーマーでは、テレビで周りを活かすことを最優先にした振る舞いでかかえたストレスを発散させるように我先にボケていらっしゃる(あえて幼稚な感じが多い)

それをテレビではあまり出せないのは

「求められてることをやる」

という裏ポリシーが邪魔するのだろうか

だがこれだけ好き勝手分析したことを

「バーカ」

と鼻で笑って別の次元にいくかもしれない

それだけ底が知れないミステリアスさを未だに持っているのだ

有吉弘行という男は




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