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北極星

この世に自分が生きた証を残したい。そんな電波にチャンネルが合うことが、たまにある。

ビジネスや学問、芸術で業績を残す。それが一つの手段だが、誰もがそのような才に恵まれているわけではない。

市井の人にできることは、子を為すことだろうか。たとえ子供がどんな無法者でも、中継者としての自己の存在は、小さな歴史には残る。

では、子を持たない人はどうだろうか。

カトリックの人は神様が見ていてくれるから、独身でも寂しくないのだろうか。

誰かが私をずっと見ていてくれる。

そう思えることが、大切なのかもしれない。

この世には、本当に奇跡のような出来事がある。美しい感情がある。

そのことを教えてくれた人はいつも北極星のように頭上にあって、それを中心に私の天体は動いている。

私はそういうことを書き留めて、残しておきたい。

あなたの御寄附は直接的に生活の足しになります。