きのこ御飯

傘でしのげない雨が足元を濡らしている。

自分が大したことない奴だと気づいたのはいつだったろう。

秋の雨が一番冷たい。

ジャケットの背中には虫食いがあるけれど、きっと誰も気づかない。

アスファルトの路上、木の葉がクルクルと回っている。

あれ、なんて言うんだっけ。

きのこ御飯って美味しいよ。

それ以上の幸せって、一体何があるって言うの。

あなたの御寄附は直接的に生活の足しになります。