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消防士時代の話なので、
おそらく10年以上前の話です。

オープンしたての居酒屋が
「ビール1杯50円」
という広告を出していました。

ぼくもそれに釣られて
その居酒屋に行きました。

予想通り、大繁盛でした。

味は覚えていませんが、
不味かった記憶はないので
おそらく美味しかったんだと思います。


数か月したら
そのお店はいつの間にか
なくなっていたのですが。。。


なぜだと思います?


確かめたわけではありませんが、
予想だと、

ビールの値段を元に戻した

とかじゃないですかね。


つまり、

1.安さを求める顧客を集めた
2.正規の値段に戻した
3.行く理由がなくなったので顧客は別の安い居酒屋に行った

こういうことじゃないでしょうか。


マーケターでもないぼくが
なんでこんな話をしようと思ったのか?
というと、

最近、
2件つづけて
「価格設定」についてのご相談があったからです。

両者に共通していたことは
・価格を下げてあげたい
・とてもお客さま想いなイイ人

でした。


ぼくは反対だと伝えました。

「お客さんの立場からすると、
 気持ちは嬉しいけど、
 実際のところ、求めているものは安さじゃない」


大事なことは
価格が高い、安いではなく、

そのお金を払う理由

だと思います。


例えば、

上のプロテインだと、
どちらを買いますか?


こちらは本当にあった事例をもとに
商品をすり替えて説明していますが、

この場合だと、
Aのプロテインが圧倒的に売れたそうです。


だけど、
こんなポップをつけたところ、
売り上げが逆転したそうです。

お客さまは
買う理由がわからないなら
安さで選ぶしかなくなるのです。


あとはこんな面白い話があります。

おいしそうなこんにゃくですね♪

食物繊維も豊富で低カロリー。
ダイエットに効果的なイメージのあるこんにゃく。

普通なら
日配コーナーに置いているような商品です。

そんなこんにゃくを、

価格をうんと上げて、パッケージを変えて、
置き場所を変えました。

この商品は
冷静に考えると、
めちゃくちゃ高いですよね笑

※関係者に怒られないか心配


でも、
市場(マーケット)を
日配コーナーから
ダイエット食品コーナーへ変えることで
大成功したという事例です。


つまり、
戦う土俵はどこなのか?

ということです。


メルセデスベンツが売っているものは、
移動手段としての乗り物
を売っているのではなく、

ステータスを売っているんです。


なので、
ライバルはト〇タ、〇産ではなく、

ムンク毛皮のコートなのかも知れないのです。


なぜだか知りませんが、
こういう話が好きでつい書き過ぎてしまいましたが、

価格を下げるのは
最終手段でいいのではないでしょうか?

その前に、価値、ちゃんと伝わってる?
買う理由、ちゃんと伝わってる?


ファンは意外と
低価格なんて求めていないかも知れませんよ(*^▽^*)


ということで
明日もあなたにとって
自己ベストな一日でありますように🍀

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