「訪問者」シナリオ/『彼女、大集合』#100文字ドラマ

サトー兄弟さんの「訪問者」のシナリオです。
締切直前に滑り込みであらすじのみ失礼します…!

あらすじ

 大学二年生の長谷川蓮(20)は、女癖が悪く、常に彼女が三、四人いる。いつも女の子と遊んでばかりで大学の講義にはほとんど顔を出さないが、草野悠太(20)をはじめとした友達に代返やノートを頼み、楽々単位も取ってしまうような要領の良さがある。
 ある日、蓮は悠太から、「一日留守番しているだけで一万円」というアルバイトを紹介され、不審に思いながらも、「何人も彼女がいるとそれだけお金かかるからさ。やってみるよ」と引き受ける。
 バイト当日。「こんなバイト楽勝だ」と蓮が指定されたアパートの一室でくつろいでいると、インターホンが鳴る。と、現れたのは蓮の彼女・阿部美優(19)。驚く蓮だったが、美優に「蓮くんが呼び出したんじゃん」と全く身に覚えのないことを言われ、さらに困惑する。
 と、二度目のインターホン。次に現れたのは、蓮の二番目の彼女・佐藤陽菜(20)だ。陽菜も、「蓮に呼び出されたから来た」と言う。もちろん、美優と陽菜は、蓮に複数の彼女がいることは知らず、「蓮と付き合っているのは自分だけ」と思っている。蓮はパニックになるが、「俺ここで留守番のバイトしてるんだけどさ、一人じゃ暇だから何人か人呼んだんだよ」と、どうにか誤魔化し、修羅場になるのを防ぐ。
 と、三度目のインターホン。現れたのは、蓮の三番目の彼女・吉野葉月(20)。やはり葉月も、「蓮に呼び出されたから来た」と言う。同じように誤魔化して乗り切ろうとする蓮だったが、さすがにボロが出てしまい、美優、陽菜、葉月の三人に三股をかけていることがバレる。蓮は三人の彼女から激しく追及され、完全な修羅場に。蓮は、「そもそも俺が呼んでるなんて誰が言ったんだよ」と半ば自棄になって彼女たちに尋ねると、三人とも「悠太から聞いた」と言う。
 「そもそもこのバイトを紹介してきたのも悠太だったな……でもなんで?」と疑問に思っていると、悠太が鍵を開けて入ってくる。誰も悠太の部屋に行ったことがなくて気付いていなかったが、そこは悠太の部屋だったのだ。「なんでこんなことするんだよ」と悠太に詰め寄る蓮。悠太はにやりと笑い、「自分の普段の行いを反省しろよ」と、今まで代返させられたり、ノートを貸したり、蓮に利用されていた恨みを語る。さらに悠太はヒートアップ。「その上、俺の初めての彼女まで奪って……」と、悠太の視線の先には、気まずそうにしている葉月がいた。悠太が葉月と付き合えて舞い上がっていた矢先、蓮が葉月にちょっかいをかけ、そのまま悠太は、蓮に葉月を奪われてしまったのだ。
 それを聞いた美優と陽菜は、「最低」と蓮に言い放ち、帰ってしまう。残された蓮と悠太、葉月の三人。悠太は葉月に、「蓮が最低な男だってわかったよね? 俺とやり直そうよ」と詰め寄るが、「こんな修羅場になるような状況仕組むなんて最低。誰も幸せにならないじゃん」と葉月からビンタされてしまう。ざまあみろと思って見ていた蓮だったが、葉月はすぐさま蓮にもビンタし、「あんたはもっと最低」と言い放って出て行く。残された蓮と悠太。ビンタされた頬を押さえながら、何とも言えない表情で見つめ合うのだった。

登場人物

長谷川蓮(20)…女癖が悪い大学二年生。留守番のアルバイトをする。
草野悠太(20)…蓮の友人。蓮に留守番のアルバイトを紹介する。

<訪問者>
阿部美優(19)…蓮の彼女。
佐藤陽菜(20)…蓮の彼女。
吉野葉月(20)…蓮の彼女であり、悠太の元彼女。

最後にひとこと

最後まで読んでくださってありがとうございます!ほんとに締切ぎりぎり!滑り込ませるため、完全に勢いで書きました。笑


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