今回の話

まず最初に、みなみかわさん試合お疲れ様でした。

大きな怪我もなく、無事試合を終えられて良かったと思います。

さて、試合後に私宛に2つ質問箱に質問が来ましたが、両方に対して答える内容が共通しているため、私の判断で一纏めにここでお答えしたいと思います。

ただしその前に、今回私がみなみかわさんに対し、「breaking down」への出場について苦言を呈した経緯、背景についてついて説明したいと思います。

事の起こりは今年の初め、みなみかわさんが某格闘技選手のYouTubeチャンネルにコラボ相手として出られた動画(現在は削除)でした。

その格闘技選手とスパーをしたみなみかわさんは、パンチ、キックを避けられずそのまま喰らう「サンドバッグ」状態でした。

それを観た私の先輩インストラクターが動画に苦言を呈し、炎上騒ぎとなりました。

その辺の事はみなみかわさんのYouTubeチャンネルに動画で公開されているのでご存知かと思います。

ここで問題になったのは、主に

①みなみかわさんがネタでやっている「システマ」は、間違いではないが正しくはないこと、

②ネタであればTVのバラエティ番組またはお笑いのライブ会場で披露するのが相当で、「格闘技とのコラボ」としてやるのは違うということ、

であったと記憶しています。

①に関しては、お決まりのネタである「殴られ、蹴られたりして呼吸で回復する」のことなのですが、確かに我々もそういう練習はします。

ただし、あくまで「練習のドリルの一つ」としてそれを行うのであって、格闘的な場面で相手と対峙して「技、手順」としてそれを行うものではありません。

普通に考えて、相手と格闘する状況で「殴られてから回復して、それから動く」では遅過ぎますよね?

なので、②に繋がるのですが格闘技選手とスパーするとかは危険過ぎてやるべきではない、と。

ですから、それ以降のコラボ動画の時には、みなみかわさんはご自身が教わっている北川さんを伴うことにし、「本来のシステマはこうですよ」の部分を北川さんに披露していただく形を採るようになりました。

それは、とても素晴らしい選択だと思います。

ですが今回、「breaking down」でのシバター選手との試合が発表されて「また過去と同じ過ちを犯すのか?前に炎上した時のことを忘れたのか?」と私含めシステマ界隈の一部で問題となりました。

相手はYouTuberとして人気とはいえ格闘技界ではベテランの方、しかも体格、体重差が大き過ぎます。

対してみなみかわさんは試合経験ゼロ。

普通に闘えば秒殺です。

余談ですが、我々の練習仲間にもMMAの試合にチャレンジしている人もいます。

アキラ選手のようなプロだけではなく、アマとして参加している人もいます。

その人の実力といえば、インストラクターと比べても引けを取らないレベルです。

それでも自身で「試合に出るならこのレベル」と判断してそういう場に出ています。

話をみなみかわさんに戻します。

先に挙げた人と比べると、システマの練度は「低い」と言わざるを得ません。

例を挙げると、「やっちくんチャンネル」で石井先生とのコラボの際に、北川さん達と3人でストライクを打ち合うワークがありましたが、ストライクを受ける度に身体がガチガチになっていました。

あと細かい点は話の本筋から外れるので省略します。

そんな状態の生徒をプロ相手に公の場で試合させるのは、1人のインストラクターとしては正直危険すぎて反対です。

今回シバター選手の「大人の対応」のお陰で大事に至りませんでしたが、「もしも」の場合もあった訳です。

オファーがあった時点で「断る」が正解だったと、今でも思っています。

試合に挑戦するという目標を果たすのであれば、別にTVでプロ相手でなくてももっと入口のレベルから段階を踏んでも良かった筈では、と。

むしろそれが普通なのでは?と。

そんなところです。

これを読まれてまたご質問がありましたら、是非お気軽にしてくださいね。

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