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淡くも深みのある青(Base Ball Bear / SYUUU)

初投稿から1ヶ月以上空けてしまうというズボラ加減を披露してしまっております。
お久しぶりです。僕は元気でご飯も美味しく食べております。

それは置いといて

皆様は共感覚というものをご存知でしょうか。
ひとつの感覚の刺激によって、別の知覚が不随意的に起こる現象のことで、
代表的なもので言うと、食べ物を味わうと手に形を感じたり、文字を見たり、音を聞くと色を感じる。といったものがあります。
生きていく上で様々な困難はあるでしょうが、その世界を一度体験したいとたまに思います。
ですが、共感覚を持たない僕たちでも特に音楽では色味というものを感じることはできると思っています。
それは、バンドのカラーであったり、詩から連想させるものであったり。
僕たちは想像力の上でいろんなものを享受しているのだと思います。

前置きが長くなりましたが、今回紹介する音源はまさにその想起をしやすいのではないかと思っております。
それは先日配信リリースされたBase Ball Bear(以下ベボベ)のSYUUUという曲です。
もともとベボベのイメージとして淡い青、微炭酸ジュースのような甘酸っぱい弾ける爽やかさがあります。
ですがやはり年月を重ねるごとに彼らが経てきた年月や体験からすると初期のような淡さは普通なら表現し得ないのでは無いかと思います。
実際3人体制の音源では円熟味を増しましたがあの頃のようなベボベたりうる曲というのは少なかったと感じていました。
聴き手側も歳をとっているわけですしね^^;

ベボベの新曲が出たのかぁ、再生しようかなと安易に再生ボタンを押したその瞬間から世界は眩しいくらいの淡い青に包まれたではありませんか。
イントロの疾走感そのまま曲が進んでいき、サビのアンサンブルたるやもうたまりません。
驟雨というタイトルや小出祐介氏の描き出す詩世界で場面は一面雨に振られて晴れ上がった景色を想起させてくれます。
コロナ禍という状況と小学生の頃転校してしまった友達のことを思って書いたといっていたこの詩は、物悲しくさせるも笑って頑張れよと振り絞って伝えるような応援歌だと感じました。
バンドサウンドからは長いキャリアを経て円熟味を帯びた3人の織りなす音のおかげで背景に奥行きというか、深みを感じさせてくれるので、淡い青と深い青という反対にもとれる明度の青が共存する歌だと思っています。

一部ファンの間では先日突然の別になってしまった盟友に向けた歌なのではと噂されておりますが、そこは明言されていなので各々で楽しんで頂ければと思います。(誰目線やねん)

皆さんも好きな曲に合ったイメージを持っていらっしゃると思いますし、感じ方はそれぞれだとは思うのですが、この曲を一度聴いていただいて僕のいっていることがちょっとわかるよって思っていただけるとありがたいです。

Base Ball Bear / SYUUU
↑からYouTubeに飛べます。是非!!
各種サブスクリプションサービスにて配信されておりますので好きになった方はそれも是非!!

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