赦陽

もう何もかも

赦すことを許さないか
赦さないことを許すか

いまさらどうでもいいような気もする

もうどんなことも

赦すことを許すか
赦さないことを許さないか

いまならそれでもいいような気もする

とはいえ
陽の光に背を向けて
過去にこだわり続けるか
陽の光を目指して
未来に賭けてみるか
というような
単純な二択でもないような気がする

きっと
陽の光は前も後ろも照らさない
ただ寸分のズレもなく
頭上から現在地を照らし続ける

仮にそうであるなら
過去には何もないし
未来はいつまでも不明瞭だろう

その上で
もう何もかも
赦すか赦さないか

それはまだ
決めるつもりはない

決めるつもりはないが
頭上から私の現在地を照らし続ける
あの太陽の存在だけは

もう赦そうと思う

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