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2024年 G1 天皇賞春 レース回顧


❶馬場
雨の心配がされていたが、当日は30℃超えの暑さもあり 綺麗な良馬場で行われた

天皇賞春らしく 内をロスなく回った馬がほとんど上位を占める

❷ペース ラップ

2024年
12.8 - 11.7 - 12.1 - 11.5 - 11.6 - 11.5 - 12.2 - 12.9 - 12.8 - 12.6 - 12.5 - 12.8 - 11.9 - 11.7 - 11.6 - 12.0

平均
12.9 - 11.5 - 11.8 - 12.0 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 13.0 - 12.6 - 12.5 - 12.7 - 12.5 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 12.1

後半5F 60.0
上り3F 35.3

とまぁ例年通りの天皇賞春の時計かに思えたが、よーく見ると前半が例年よりもかなり速い
昨年のタイトルホルダーが刻んだペースほどではないが、今回逃げたマテンロウレオが今回速い流れを作った

さらに今年は例年以上に気温が上昇し、暑さによる消耗が激しい
かつ前半ペースが速い

つまり、今年の天皇賞春で求められたものはスピード末脚勝負
スタミナが問われるロンスパ戦ということになる

各馬をみていく

🥇 テーオーロイヤル
先行馬であるこの馬にとって外枠は少々キツかった
最初のコーナーまでは前外を追走

そのまま2周目3コーナーまではこの形で 位置はあまり変わらず

2周目3コーナーから動きが出る

ドゥレッツァの後ろをつけて 恐らく豊さんのサリエラがマークする形

勝負の分かれ目だと思ったのがここ

ドゥレッツァとサリエラの間に ぽっかり空いたスペースを 菱田さん 見逃してませんでした
ここを突くかつ下り坂のためペースを上げる

そのまま4コーナー4番手以内のベストな位置取りが取れた
スタミナとスピード両方備えているこの馬には
もう勝利確定演出である

🥈ブローザホーン
今回1番強い競馬 評価したい馬
出遅れたわけではなさそうだが、折り合い重視での後方での競馬

天皇賞春のビクトリーゾーンは4コーナー4番手以内という鉄則がある中大外を回すかなりの距離ロスをしている


ラストの直線もブローザホーンだけ外
かつ上がり最速34.6の豪脚を使って2着にまで追い上げる
かなり評価できる内容

🥉ディープボンド
全頭診断スペースでは軽視していたが、
参りました_|\○_

リピーター枠はこっちでしたね

何で走れたのかは冒頭で述べた
末脚の持続性よりもスタミナが求められたこと

実際に昨年と同じようなペースで2着に走れているのだがら これるのは納得

スタートしてからの位置取り まぁ3枠という絶好枠というのもあったと思うが、
ベストポジションだったと思う

このまま終始内をロスなく立ち回る
スタミナ豊富なこの馬は どんなに速く走られようがバテることはないので

今回は枠と前が有利だった点、スピード勝負よりも得意のスタミナ勝負戦が向いた3着

素直な評価はできないが、プボ君ファンからしたら嬉しい3着だったのではないだろうか

4着 スマートファントム

伏兵14番人気からの爆走
大外枠ながら 内をロスなく追走する形
他の馬との分かれ目はここだったと思う
終いの末脚はこれまでのレースぶりからも使える馬なので

着順から強気な評価はできないが、上手く乗ったなと思う

5着 ワープスピード
こちらも4着同様 内をロスなく追走する形
スタートしてからの位置取りが後方になってしまった時点で 厳しい競馬だった

終いの脚は使っているが、鞍上ももう少し前で運びたかったとあるように
能力は確かであるが 位置取りや展開の助けが必要

6着 サヴォーナ

池添騎手がレース後コメントで話していることがほぼ全てだと思うので コメントを見てみると

"しっかりとポジションを取りにいっていいところで運べました。向正面から内に潜り込んで勝ちを意識する競馬ができました。直線で勝ち馬には離されてしまいましたが、自分のやりたいレースはできました。"  (競馬ブックより)

スタートして隊列が決まる頃には前目、ドゥレッツァの後ろを付ける

3コーナー手前の直線
4コーナーでの位置取り

勝負所では内をロスなく回す競馬
4コーナーでも ビクトリーゾーンである4コーナー4番手以内をしっかり確保出来ている

サヴォーナは終いの末脚が使える馬ではなく
しぶとく脚を伸ばしてなんぼの馬なので、
最後はキレ勝負の差が出たが、立ち回り自体は
パーフェクトに近いと言える

ここからは人気馬について

7着 タスティエーラ

ここも モレイラ騎手が全て話してくれているので
見ていくと

"イメージ通りに中団から運べましたし、内のいい馬場を取ってリズム良く走れていましたからね。前半の感じは凄く良かったんですけど、最後が伸び切れなかったです。" (競馬ブックより)

言葉の通りにはなるんですが、道中の立ち回りはロスなく回す競馬、この馬はキレ勝負より他がバテていくなかでも脚を伸ばせるタフな持続力に強い馬なので、終いのキレ負けと言わざるを得ないかなと思う

宝塚記念で待ってるぞ

12着 サリエラ

はじめに、、ど素人競馬ファンが天下の武豊さんに口出しはどうかと思うが お許しください


これまで書いていて気になっていたんだが、
サリエラって1枠1番だったよな??

さっきから見ていると外にいるような気が


いや、いるな

正直今回のビクトリーゾーンは内
いつ外に出したのかじっくり見てみると

スタートしてから初めのコーナーまでは内を追走

1周目4コーナーでも変わらず

ここからでした
サヴォーナの後ろをつけています

正直 そのまま内を追走して脚をためるほうがよかったのでは??

結果的にどうなったか

2周目3コーナー手前
2周目4コーナー

サリエラのキレる末脚を最大限に出そうと思うと
ここでのベストポジションは

スマートファントム、ワープスピードの位置だったのではと個人的に思う

途中落鉄していたみたいだが、せっかくの内枠がもったいないなぁと思いました

15着 ドゥレッツァ

世間的に現4歳世代のラストホープだった馬

はじめに言っておきたいが、この結果で

現4歳世代は弱い

と決めつけるのは早いと思う

全頭診断や最終見解でも書いてますが、
個人的に長距離のスタミナ勝負よりも ラストの末脚の持続力に強いのがこの馬の武器

結果的に今回はスタミナ>スピードになってしまった かつマテンロウレオの後ろを追走する競馬

冒頭で書いたように前半1000mも昨年のタイトルホルダーが刻んだラップ同等 かなり速い

それでは脚たまらんのも無理はないなと思う
ラストも内によれて 直線ではガス欠状態

負けすぎと捉えるか度外視と捉えるか 微妙な所ではあるが

今回でハッキリしたのは 長距離向けの馬ではない
という事

次はどこに出てくるかだが、
今回の惨敗で次走のオッズ妙味はかなり出てくると思うので

この馬の力を最大限に発揮できそうな
天皇賞秋、ジャパンカップに出てくるなら
しこたま買います

個人的に勝ちまでなくとも馬券圏内なら↓の理論が証明できそうだったのに

まぁ、買いますけど!

以上天皇賞春の レース回顧でしたーーー!!!

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