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YCAに1年通ってみた話

YCAという養成所がある。

よしもとクリエイティブアカデミー、略してYCA。
どんな場所かはHPに詳細が載ってると思うので調べてみてほしい。
とりあえずエンタメ業界のスタッフの養成所である。

つい最近、無事卒業したことだし、いろいろと振り返ってみようと思う。
あくまで個人的な振り返りなので、入学を検討中の方の参考になるかはわからない。

ただ、こんなやつもYCA卒業できたよということだけ。

なお、この記事は中高で非常勤講師をしている社会人1年目のケースであることを承知の上で読んでいただきたい。


入るまでのことを少しだけ

養成所の存在を知ったのは、今から7年前。当時はYCAではなくてYCCという名前だった。
高卒で入ろうかなと思ったりしたけど、なんやかんや大学に進学。ちなみに、高卒で入っていたらNSC東京25期ビジネスコース生だったらしい。

大学を卒業したら絶対にYCAに入るぞという意気込みだったので、資料請求を毎年していた。年度末に絶対事務局から電話が来て、そのたびに「大学卒業したら通わせて頂きたいです」って言ってた気がする。

入る気しかなかったのでもう説明聞かなくてもいいやと思い、2022年度にやっていた説明会を完全スルーして9月に出願。10月に面接へ。合格通知で校舎の移転を知った。


前期を振り返ってみよう

4月:入学式、諸々ガイダンス

入学式は行ったら行ったで「始まった…!!」感はあるけど、たぶん行かなくても支障はない気がする。仕事抜けて参加したのもあって、誰とも喋らずに帰った。

5月:授業開始

前期は共通授業のみ。自己紹介の日があったけど、何一つメモらなかったせいで、このあと100人くらいいた同期の名前と顔を一致させるのにえらく苦労した(最終的にちょっとだけ減った。同期は減るもの)。
授業内容はたぶん毎年変わると思うので、進行台本の書き方の授業受けたときにテンション上がった記憶の紹介に留める。

6月:企画とか考え始める

実践授業の開始に伴って、案出しをしていた時期。それまで、自分でなんとなく「こんなコーナーあったら良いな」と思って書きためてたものとか、このタイミングで思いついたものとかを提案。最終的に通らなかったので自信をなくす。
あと、シンプルに本業とうまくバランスがとれなくて病んだのがこの時期。休んだりオンラインにしたり、途中の駅まで行ったのに家に引き返したりした。

7月:めっちゃ病み期

7月の授業の記憶がほとんどなくて確認したら、半分くらい休んでた。
よくこのタイミングで辞めなかったなと思う(し、案の定、辞めそうなやつトップを独走してたらしい)。
月末に実践授業の本番があった。休んだけど。

8月:ちょっとずつ元気を取り戻す

たぶん本業が休みに入ったので、単純に体力が温存されて結果的にメンタルの回復に繋がったのかなと思う。
8月はお盆休みがある。そのくらい。
実践授業のシミュレーションで大縄やって筋肉痛になったのも良い思い出。

9月:実践授業本番、学祭準備

シミュレーションで筋肉痛になった実践授業の本番があった。
芸人さんの動きを目の当たりにして「やっぱ芸人さんってすごい…」と思った(語彙力)。
あと、学祭の準備もした。結局ルール変えて使わなくなった小道具、写真だけ残ってるけどまじでなんだったんだろあれ。いつか絶対使おう。

10月:学祭本番~そして後期へ~

学祭の本番があった。おそろいのスタッフT着て、高校の文化祭みたいだった。
本番中、袖でアワアワしてた記憶しかない。この日も「やっぱ芸人さんってすごい…」と思うタイミングばかり。
NSC生と同じ日に学祭だったので、控え室とかロビーでNSC生と絡んでるYCAの同期みて「いいなー」って思ってた。

ここまで読んでお気付きの方もいると思うが、前期の間、NSC生と絡む機会はアカデミー公式としては無かった。あとで聞いたら作家探してるNSC生も、NSC生と仕事したいYCA生もいたので、相方探しの会みたいなのやってもらえるとお互いすごい助かる気がします(事務局の社員さんに届け、この想い)。


後期を振り返ってみよう

10月:後期スタート

コースごとに分かれての授業が始まった。主専攻がライターコースなのでここからはライターコースの話メインで。
卒業制作の詳細が発表されたのが確か10月。今年度に関しては、YCA生が書いたネタをNSC生にやってもらう、という内容だった。卒業制作の内容は期によって変わる気がするので、「NSC生にネタやってもらえるんだ!!」と思い込んで入学などしないでほしい。

11月:企画書書いたりネタ書いたり。

企画書ってwordでペラ1でいいんでしょ?と思っていた私を見開きでぶっ飛ばしたい。パワポの方が見栄えも良いし、伝わりやすい気がする。
あと苦手なジャンルにも目を向けるべきだなと思った月(体張る企画がとにかく苦手だけど、目は向けた方が良い)。
それから、このあたりでちゃんと兼業について考え始めた。動画編集しかお笑いの世界と関わる術が無さそうだなって、先輩とか社員さんの話聞いて思った。

12月:ネタ書いたり動画編集したり

何を思ったのかR-1に出たのでネタ書いた。のは置いといて。
YouTubeの授業の課題でショート動画の編集したときに、編集楽しいじゃん…!!って思った。兼業するための命綱だと思ってた編集が、やりたい仕事に変わった瞬間。

1月:企画書頑張ったり卒業制作があったり

卒業制作の本番1回目があった。人生で初めて小道具を作った。ダイジェストがあがるかもしれないので、もしあがったらみてほしい。自分が書いたネタじゃないので無責任におすすめする。
あと、企画書の課題をだいぶ頑張った記憶。
それから、ライプロコースの卒業制作にスタッフで入れてもらった。すごくぬるっと入れてもらった気がする。めちゃくちゃありがたかった。

2月:卒業制作

卒業制作の本番2回目。感想一個目が「平場むずい(>_<)」だった。たぶん一生思ってる気がする。平場はむずい。
エンタメコースの卒業制作に作家で入れてもらった(連絡もらったのは1月末だったかも)。めちゃくちゃ嬉しかったし、ありがたかったし、好きなもの言い続けるって大事だなって思った。半年以上ぶりに進行台本を書いてワクワクした記憶。
あとライプロコースの告知動画を一部編集させてもらって、初めて世の中に自分が編集した動画が送り出された(めっちゃ短いけど)。

3月:卒業制作トリプルパンチ、卒業

月の頭にライプロコースの卒業制作。その1週間後にエンタメコースの卒業制作。こんな生活が続けば良いのにと本気で思った。
月末にライターコースの卒業制作。自分が書いたネタをNSCの同期にやってもらった。よくわかんない台本をかたちにしてくれた同期に感謝しかない。
そして卒業。修了式の日に初めて喋った同期とかいた。もっと早くいろんな人と喋っとけばよかったなって思った。


おわりに

1年間をざっと振り返ってみた。本当はこの記事3月中にあげようと思ってたのに怠惰に怠惰を重ねた結果、気付いたら4月になっていた。

ライターコースは特に、自分でなんとかしないといけない仕事を目指す人が多い。卒業後、どんなことをしたいのか考えてそのときそのとき必要な動きをしないと路頭に迷う。

と、偉そうなことを書いたけど、何かしていたかと言われると特に何もしていない時期の方が長かった。困ったり悩んだりしたら、周りの大人に相談すると良いと思う。

これで振り返り記事は一応おしまい。
病んだり休んだり進路が定まらなかったりいろいろあったけど、友達がたくさんできたし楽しかった。

とりあえずしばらくは兼業で生きていく予定。
関わってくれた方々に感謝と今後もなにとぞという気持ち。

いっつも締め方わかんなくなるな。

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