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音楽よもやま話

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自分を形作ってきた大切な音楽たちをエピソードを交えたり、交えなかったりして話します。
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#ポルノグラフィティ

音楽よもやま話-第10回 ポルノグラフィティ- 誰かが手を握ってくれる

オフィスビルに一つ残るこのままじゃ何者にもなれなさそうだぞ、と目の前のパソコンの液晶画面に映る、数字や文字の羅列を眺めながら僕は思った。僕はため息をつき、ネクタイを緩め、少し背伸びをした。それからネジをゆっくり回すみたいに右肩を回し、左肩を回した。椅子から立ち上がり、右側の疲れ切った筋肉をほぐし、そして左側の筋肉をほぐした。天秤に分銅を載せて左右のバランスをとるように。それで幾分身体のこわばりみたいなものはほぐれ、左右のバランスも良くなった。ところが、気持ちの天秤はずっと片方

音楽よもやま話-第2回 ポルノグラフィティ-雨男と貝女と冷蔵男のトライアングル

はじめに ポルノグラフィティは人生である。と豪語しておこう。なぜそう言える?というのはおいおい、回数を重ねて語っていくとして、今回は歌詞について深堀り(というか妄想)していこう。とはいっても、歌詞の素晴らしさについて語るにしても、ダラダラと語ってしまうことになり、余裕で10万文字とかになっちゃうから、もっと絞って語ってみよう。イメソンの帝王とも呼ばれたポルノグラフィティの歌詞世界における、ある3人の恋愛模様についてだ。 ポルノ世界の定義 ポルノ世界(ちょっと表現がアレだが悪