2016/6/21の日記~切り裂かれた妖精のはらわた、蝦夷梅雨、ストロベリームーン~
雨に溺れたミミズが、切り裂かれた妖精のはらわたのように膨れて死んでいるのを尻目に家路を歩いた。大学から家までの帰路が短すぎるので、わざと遠回りをして帰る。そういえば今日は何とかムーンだったけかな、と夜空を見上げても厚い雲に覆われて顔を見せてもくれない。スクリーンのように街に垂れ込んだ雲を、ストロベリー色に染めてその存在を匂わすだけだ。
まったくよぉ、北海道には梅雨なんてなかったんじゃねぇのかよと悪態をついて、木陰で雨模様を窺っている雀に挨拶をした後(あれはたぶん雀だ。)、