2020/8/8の日記~キャンセル・帰省フライト、レプリカたちの夜、不思議な世界~
9時間前にキャンセルした帰省のフライト予約画面を閉じて、ホームの電光掲示板を見るともうすぐ電車が到着するようだった。ここは都営地下鉄のとある線の端の町。やがて線路のずっと奥の方から6両の電車がやってきた。線路は続くよどこまでも、なんて言うけれど僕らはそうやって線路が途切れる地点の想像を放棄する。誰も知らないのだ。線路の端なんて。先日、御茶ノ水の駅前書店の販促コーナーで買った文庫本だけを片手に、その青い電車に乗り込んだ。著・一條次郎、『レプリカたちの夜』 煙を吐く工場を抱くシロ