2018/1/1の日記~13年間、ストレート、ステーションワゴン~
太陽がその年最後の仕事を済ませ、西の地平線へと沈んでいる。年に数回しか会えない実家の愛犬の散歩を買って出た僕は、尻尾を振るそのダックスフントを連れて堤防を歩いた。相も変わらず短い脚で一生懸命に歩き、時に疲れたといってその場に突然座り込むその小さい毛むくじゃらに翻弄されながらも、ぎゅうっとリードを握り締めた。なんだか変わらないとは言っても確実に眉毛に白髪は混じったし、生命の躍動を具現化したようなあの軽快な走りもあまり見せてくれない。彼女は半年後には13歳を迎える老犬で、その逃れ