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小田原あんこうカレーFish-1グランプリにて「審査員特別賞」を受賞!と、その裏話。

Fish-1グランプリとは?

Fish-1グランプリとは、国産水産物流通促進センター構成員 全国漁業協同組合連合会が主催する日本を代表する「魚の祭典」です。

これまで日比谷公園で開催されていましたが、
今回初めての池袋開催とのことです。

さかなクンや、AKB48などが出演する豪華ステージ、魚と直接触れ合えるタッチングプールのほか、なんといってもこのイベントの目玉は全国から書類選考を勝ち抜いた、選りすぐりの各地の魚料理が集まり、審査員や来場者の投票でグランプリを決めるコンテストです!

小田原あんこうカレーも出場!

40団体の応募があり、書類選考で上位7団体に選ばれた「小田原あんこうカレー」
当初はシンプルにカレーの提供を考えていましたが、ほかの出場者を見ると・・・むむ!どこも強敵揃い

このままでは敗戦濃厚なので、
他の出場者の出品内容を踏まえ、
急遽、アンコウの唐揚げも追加することにしました。

こちらは筆者が自宅でアンコウ唐揚げを作った写真。
唐揚げにするとジューシーで美味しいんですよ!

小田原のアンコウの魅力

そもそもFish-1グランプリで来場者の方に伝えたかったのは、「小田原では、刺網漁で品質の良いアンコウが獲れること」「鍋以外にもアンコウの食べ方があること」という2点がメインです。

寒い時期にやるので、ワンチャンでグランプリ獲れるかもと思っていたのは内緒です。

他産地では、アンコウは「底引き網漁」が主体となります。

「底引き網漁」では、基本的に鮮魚としてのアンコウの漁獲が主体となりますが、小田原の「刺網漁」では、活きたまま漁獲が出来るので、品質の良いアンコウを漁獲できることが特徴です。

小田原沿岸での刺網漁操業の様子


活きたまま漁獲され、魚倉へ。


品質が良いとは、ずばり「美味しい」アンコウであると言えるのですが、残念ながら、地元でもその認知度が低く、当然ながら全国的な知名度はほとんどない状況です。

そのような中、「小田原あんこうカレー」を通じて、
「小田原の刺網漁では品質の良いアンコウが獲れること」を多くの方に知って頂くことがFish-1グランプリに出場した1つの目的でした。

次に、そんな品質がよく美味しい小田原のアンコウですが、盛漁期は4月

そう、「アンコウは鍋で食べるもの」という一般的な認識が強いので、
春になってくると引き合いが弱くなり、自然と値が落ちてしまうのです。美味しいのにね。

このため、「小田原あんこうカレー」では、
「鍋以外にもアンコウの食べ方があること」を知ってもらって、
「アンコウ自体の食べ方の意識を変えてほしい!」というのが、
Fish-1グランプリ出場のもう1つの目的でした。


ちなみに、アンコウをカレーにした理由は、
ずばり「美味しい漁師めし」だったから。
オリジナルのレシピは当協議会のHPにも載っています。

漁師さんって美味しい魚の食べ方を知っていますよね。

小田原の漁師さんでは古くから、アンコウをカレーに入れて食べていました。

こうした地域の伝統的な食文化を踏まえながら、漁業者・加工業者・飲食店・行政など多くの人が参画し、アイデアを出し合って出来上がった商品なんです。素敵でしょ?

Fish-1に向けて昨年度よりバージョンアップ。
関係者で試食会も実施しました。

「小田原あんこうカレー」開発の経緯は、当初販売時のクラウドファンディングでも詳しく説明がありますので、ご興味ある方は是非そちらも見てください!


Fish-1グランプリ出場の裏話

さて、意気揚々と前日から池袋に乗り込み、仕込みを開始。
冒頭で触れたアンコウの唐揚げは、当初もう少し小さいサイズをイメージしていましたが、いざ発注していた切り身を現場で見たら・・・デカイ!

ある意味嬉しい誤算だったのですが、このせいで仕込みは難航
ただでさえ慣れないキッチンカー内でバタバタしながら、前日の夜まで準備は続きました・・・。

唐揚げの仕込み中。大きいでしょ?

最後はスタッフ間で当日のオペレーションを確認しつつ、大丈夫か?大丈夫か?と何度も確認し、、、いざ本番へ。

気付いたら池袋のイルミネーションが煌々としていました・・・

雨の池袋。多くの人、人、人。

もともとは大雪の予報があり、そもそも開催されるのか?そんな不安もありましたが、無事に開催されるとのこと。
ほっとしましたが、天候は雨。
そしてめちゃめちゃ寒い。

このような状況では、「お客さん来ないかなぁ・・」と思っていましたが、始まる前から開催を待っている人が!

やはりFish-1。さすがFish-1。
美味しい魚を求めて多くの人が来ていました。

雨でしたが、続々とお客さんが!

そして、スタートしてからはひたすら小田原あんこうカレーを販売。

「小田原でアンコウって獲れるの?」「あんこうカレー美味しい!」そんな声がキッチンカー内にも聞こえてきました。

この反応が、1番嬉しく、まさに我々が求めていたことでした。

・・・現実的にはそんな余韻に浸る間もなく、休憩もできないほどに忙しかったですが!

会場で販売されたあんこうカレー。
奥には吊るされたアンコウも!

審査員特別賞を受賞

結果、600食程度を売り上げ、見事「審査員特別賞」を受賞いたしました。

表彰式の様子。
小田原あんこうカレー開発の立役者
小田原地魚大作戦協議会の市川副会長が登壇。

全国の名だたる産地、多くのプライドフィッシュがいる中で、ここまで来れた事は、やはり、小田原のアンコウには大きな魅力があるからだと感じました。

食べて頂いた皆様、投票頂いた皆様、本当にありがとうございました。感謝。


冷静に見返すと来賓や審査員と法被が被ってますね

小田原あんこう、今後のこと

今回のFish-1グランプリを通じて、小田原のアンコウにはまだまだ大きな魅力があることがわかりました。

今後も小田原あんこうプロジェクトを発展させて、より多くの方に知って頂き、そして食べて頂きたいと考えています。

今後、Fish-1グランプリで「審査員特別賞」を授賞した昨年度よりバージョンアップした「小田原あんこうカレー」の一般発売を予定しています。
詳しい事が決まったらお知らせしますので、是非食べてみてくださいね。

最後は当日販売したスタッフとサポートしてくれた
調理師学校の方との集合写真。お疲れ様でした!

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