見出し画像

契約

昨日Twitterにて公表しましたが、この度United City FCと契約しました。

前所属Ceres Negros FCが経営破綻によりチームが解散、契約破棄になったのが5月末の話です。

恐らくチームの幹部の中で話し合いがあったとは思いますが、選手は突然にチームの消滅を知りました。

今現在も続くコロナウイルスの影響を考えるとフィリピンのプロサッカークラブが存続していくのは大変な事だと言うのは理解しています。

私は突然に仕事を失ったわけですが、
解散の事実を知らされた時に、悲しみなどの悲観的な感情が有りながらも、このチームでプレー出来た事やオーナーが自分に対して与えてくれた環境への感謝の気持ちがありました。

このチームが私自身に与えてくれた事は非常に大きい物でしたから、所属期間は1年足らずでしたがそれ以上にこれまでのサッカー人生で間違いなく印象に残るクラブになると思います。

それから新天地を決めるまで一旦日本に帰るか、フィリピンに残り続けるかを考えていたタイミングで、Ceres Negros FCのGMを務めていた方から、

「今現在、投資家とオーナーを探してクラブのメンバーを存続させる。だからフィリピンに残ってくれ」

と連絡がありました。

有難い事にこのタイミングで違うチームからも話を貰い、日本には帰らず暫くはフィリピンに残る選択をしました。
まだフィリピンで成し遂げたい夢もあります。

そしてまずは

「契約を取る。」

サッカー選手に限らず、どの業種でも契約を取る事は難しいと思います。(実は社会人経験があるので仕事を取る難しさも少しではありますが理解しているつもりです。)

ましてや海外で、日本のように約束話がきちんと実現される事はほとんど無いでしょう。
都合のいい話は大抵上手くいかないか裏があったりするような気がします。
日本ですら流れたり、無くなったりすると思います。

そしてこういった先の見えない話は我慢強さが必要です。いつ話が来るか分からない、それが実現するか分からない物に待たなければいけない。
これは本当に苦しいことです。

ただ海外に出て思うのは、日本人は比較的我慢強い人が多いです。
悪く言うと自分で話や出来事を都合よく受け止めて丸めてしまう人も多いと思います。
自分もその中の一人です。

大切なのは、周りにどんな人がいるかだと思っています。
今回このような状況になってから、何人かの友人や家族と話たり、相談したりすることが有りましたが皆が励まし、常に前向きに後押ししてくれました。
一番近くに居てくれている嫁も一切の否定的な意見や考えは愚か、自分の意思と選択を尊重してくれました。
感謝しています。

話は逸れましたが、

ようやく先日
契約書が貰えました。

本当に驚きでした。
こんなにも話が上手く進む事は無いと思っていましたし、外国籍選手として雇ってもらっていた以上、今回の新チームが出来た際には他の選手を取る可能性もあった訳で、そんな中再度オファーをくれたチームには感謝です。

全選手、スタッフが再度契約し、活動していく事は事実上難しいかもしれませんが、ここから新たなクラブの歴史を作る一員として貢献できたらと思っています。

そしてCeres Negros FCはクラブライセンスをUnited City FCへ移行することを許可したため、現在既に始まっているAFC CUPにも継続して参戦できる予定となっています。

ここまでの仕事をたった2ヶ月足らずでまとめたGMは本当に凄いと思います。

またここが始まりだと言うことも忘れずに感謝の気持ちを持って仕事したいと思います。

気持ちよく終わりたい所ですが、
昨夜フィリピンの大統領からの発表により国の規制レベルが強化される事が決定しました。
ロックダウン当初のようの外出制限が出されたため、予定されていた練習再開も延期、見送りとなってしまいました。

それでも今ある環境に感謝して、前向きに人生を楽しんでいきたい。

読んで頂きありがとうございました🙇‍♂️



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?