「まちづくり」通信#06
人が減るなかでまちづくりが問われています。
岡崎市も例外ではありません。ただ、すこしその対応、危機感を持つことが遅れたのではないかと感じています。
どういうことでしょうか。
岡崎市はついこないだまで全国の自治体のなかでは例外的にゆるやかな人口増加が予想されていました。手元にある2018年に岡崎市が出した人口推計をみると、本市の人口は2035年に約39万5千人で、それをピークに減少して2050年は38万8千人程度で踏みとどまる見通しになっていました。
日本の人口が減少局面になったのは2009年です。それと比較するとかなりながきにわたる増加が予想されていたわけです。
2024年に同じ推計を出しました。それによると、本市の人口は2025年の38万5千人をピークに減少し、2050年には35万5千人まで減少する結果となったわけです。
2019年の調査と比較すると2050年の人口は約3万3千人減少することになりました。
正直驚きました。人口統計は、確度の高い統計だといわれています。株価の予想、インフレ率、GDPなどは評論家のなかでバラバラな数字がいつも叫ばれています。そしてまあ、あたりません。
でも人口推計はそうではないといわれています。比較的あたる。それがこの5年で大きく下方修正されたのです。
う~ん。原因はわかりませんが、とりあえずそうなったことを受け入れなければなりません。さて、そこでどうするのか。
わたしは、これからのまちづくりは、家から、職場から、なるべく歩いていけるところに必要な施設があることを目指すべきだと考えています。
例えば、どなたでも歩いて15分のところには喫茶店があるだとか、小さな図書館があるだとか、なんとなく集まる場所があるとかです。スポンジ化(隣の家や土地が空くこと)が進みます。そこにうまく、するっと施設を滑り込ませて、なるべくわたしたちの生活圏で都市が完結するようなまちづくりです。
まとめると、人が減ると穏やかに、土地や家がスポンジ化します。そこに必要なものを、行政が手助けしながら配置していく。そうすれば、人が減っても、豊かな暮らせるのではないでしょうか。
そんな未来を目指し、市に提案を続けていきたいとおもいます。