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【待機児童問題】保育園落ちた!ママさん達の声を聞いてみた。Aさんの場合

Aさんは激戦区に住む1児のママさんです。1歳児の認可保育所の申請を行いましたが落選。色々調べた結果、「自分は逆立ちしても認可には入れない、その理由は世帯所得(年収)」ということが判明しました。
その結果2次の申請は諦め、認可外にかけて保活を行っています(お話を聞いた2017年2月4日現在)

2/27追記:「一部上場企業の共働きなんてお金持っているんだから認可外でもシッターでも雇えばいいじゃない!」という意見がありましたので説明しますと。
・Aさんの自治体は認可保育園を増やすために認可外をどんどん認可化しており、認可外の数が減っている(認可外の倍率7倍〜)
・所得の高い人向けの無認可保育園はそのエリアに存在しない
・ベビーシッターは公的補助も無く30万以上かかる
という状況です。また、この地域のキャリア共働きは、二人あわせてだいたい1000万~1200万(額面)がボリュームゾーンでして、月の手取りにすると合計50~60万円程度と言ったところです。(そしてAさんの住むエリアでは今回世帯年収1000万からは認可に入れなかったようです)

例えば住宅ローン20万支払って、残り30万をベビーシッターに全投入するほどの財力はありません。それでもベビーシッターに15万までならなんとか・・という話は良く聞きます。
とにかくこの層の保育の受け皿が無いのです。
認可外やシッターの話はCさんの例で書こうと思っていましたが「金持ちなんだから」というコメントが多く目に付きましたので追記です。

このの話は色んな自治体に住むママさん達からお話を聞いて描いています。特定の自治体の課題ではなく、国全体の課題として皆で考えたいと思っています。

2022年追記
Aさんのケースをアップした当時「これは私の事?」と共感を呼び、twitterやSNSでシェアされまくりました。芸能人や漫画家もシェアしてくれたと来てます。その後初めて会う人に「あの漫画描いた議員さんですよね?」と認知されるくらいにバズりました。
それは喜ばしいことではなくて、それだけ深刻な社会問題になっていたということ。彼女たちが社会の求める母親像に押しつぶされそうになっているのをずっと見てきました。こんな社会は健全ではないと、人口密集地に住む人間の働き方や生き方について考えるきっかけとなったできごとです。
オダリエ

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