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マニュアル撮影練習中

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祖父の形見オールドレンズを使う動機で写真を始め、デザイン関連のお仕事ついでにRAW現像や映像関連に携わり、写真を起点に映像・SNSなどに広げている。撮ることそのものや、TIPSな…
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2021年7月の記事一覧

写真が進化してもオールドレンズで撮る

1つ前の投稿で「写真のミライ」を考えた際に、コンテンツとしての楽しみ方に重心を置いていた。今回は、撮る行為そのものの楽しみ方に重心を置いて考える。 撮影を手段と捉えれば利便性の追求となり、意識せず撮れる or 念じれば撮れる世界へと向かう。それとは別の方向性として、撮影を目的と捉えれば、不便益を楽しむ趣味として残り続ける。私はオールドレンズでマニュアル撮影する。そんな話。 手段であれば利便性、目的であれば不便益先日「何のために写真を撮るのか?」を問うた。 WHYの問いを

写真のミライはマトリックス世界

写真のミライを妄想するに、仮想現実をはじめとするXRを通過点として、映画マトリックスのような追体験コンテンツへと向かう。そんな未来においても、着眼点を持って感動を表現するためのコンテンツ編集は写真家の役割として残り続けるんじゃないかという予想について。 身体にプラグを刺して追体験する未来以前の記事で「写真を撮るとはそもそも何か?」という問いから、視覚から湧いた感動を留めて他の人に伝えられるようにする仕組みだという仮説を導いた。 仮説の裏付けとして、黎明期のカメラは現実世界

fotomoti参加賞でPhotoJewel Sアルバムを作った

私自身はNikon党なんだけど、Canonが営んでいるフォトレシピサービスfotomotiを愛用している。友達に説明する時なんかは「クックパッドのフォトレシピ版だよ」と言うている。そんなfotomotiはCanonユーザーでなくても分け隔てなく受け入れてくれる。 fotomotiにフォトレシピ投稿する際には、以下に挙げる項目のうち該当するものを選んで記す。 - 機材・小道具- 構図・アングル・ポジション- 光・明るさ・天気- 色合い- ピント・ボケ・質感- 後加工・現場の

良く生きるために写真を撮っている

インスタ更新が途切れた時に、ふと「自分は何のために頑張っていたんだろう?」と我に返る瞬間があったので #写真を撮る理由 について。 プロであれば「飯を食うため」なので解りやすい(とは言えその仕事を選んだ動機を問えば同じだ)けれど、趣味で写真を続けている人は何を動機にしているのだろうか。 もし自分が聞かれたら一筋縄に答えられないことにも気付いたので、自分なりの答えを捻り出して記す。 写真を撮る本質的ニーズを言い当てるのは難しいマーケティングやUXデザインで、「写真を撮る真

安心感か?ナマ感か?...の二択を超えて

万が一を考えて安心のため装備する派が多いけれど、リスクを負ってでも「ナマ感」を求めて装備しない派もいるモノってな~んだ? .... ... .. . カメラのレンズ先に付けるレンズプロテクターですね。 何万円~何十万円もするレンズに傷が付くと大変だから、数千円で買えるプロテクターを付けておけばお守りになるんだけど、クリア感を求める人はリスクを負ってでもノーガードで撮る。 絞って撮るかによっても違うかもしれないけれど、そこまでハイエンドな写真を撮っていない私にとっ

絡み合う写真表現とコスト

以前に書いた記事「ありのままの写真なんて存在しない」が軽くバズって、たくさんコメントをいただいた中で「もしかしてこういう価値観なのでは?」と感じたことを記事としてまとめる。 デジカメ世代とアナログ世代の価値観を、「表現」と「コスト」の2軸から比較した話。それから、本来は「表現→コスト」が「主→従」となるところ、逆方向の影響もありそうという話。など。 デジカメ世代の価値観この議論の前提として、作業量・金銭面での「コスト」と、自然か作為的かという「表現」という独立した2軸で捉