#0005 港町再興の出発点はココだ!
少し振り返り
狂犬ツアー@釧路(2023/6/9-6/10)に参加し、約30年前のシーグレース号以来の釧路のクルーズ船(シークレイン)に乗船。その際、海側から釧路の街を見て、港町としての釧路の顔に改めて魅力を感じた。
一方、946BANYAで行われたセッションにおいては、港湾の法的制約による、街おこしのし難さに気付かされたのだった。
無知の知
狂犬ツアー@釧路で、「え?MOO周辺も臨港地区なのか!」「そんならMOOはどうやって開発したんだ?」などなど、今更かよと思われるようなところから、無知の知に気付かされたわけである。
手始めに何かできそうなところ
都市計画法や港湾法等の法的制約を勘案したうえで、幣舞橋周辺で最も難易度が低いであろうエリアは、私がリスペクトする四宮さんが提案された釧路川左岸の旧日本銀行釧路支店前であった!
我ながら、本当に遠回りしてこの結論に辿り着いたものだなあと思う。
法規制の面から整理してみた
都市計画法:市街化区域外/都市計画緑地
港湾法:臨港区域外/港湾計画対象外
[1]都市計画法
① 都市計画区域:(用途地域指定なしの為)市街化区域外
② 地域地区:都市計画緑地に区分
[2]港湾法
① 臨港地区:区域外
② 港湾計画:対象外
見解
市街化区域に指定されている場合、用途地域を定める必要があるが、当該エリアについては市街化区域外であり、用途地域指定なく、「都市計画緑地」(※1)に指定されている。
臨港地区ではないため、港湾法の構築物規制は受けない。
従って、「空地」であることを侵害しない程度の構築物の設置は認められるのではないだろうか?
(※1)都市計画によって定められる地域地区の一つ。無秩序な市街地化の防止や生活環境の確保などのために保全する必要のある相当規模の緑地の区域を指す。都市計画公園・緑地・広場・墓園等は、都市計画法第 11 条第 1 項第 2 号に基づく都市施設として定められる公園、緑地、広場、墓園等であり、緑地とは、交通や建物など特定の用途によって占有されない「空地」を「空地」のまま存続させることを目的に確保した土地を意味する。
尚、緑化地域は、都市計画法の地域地区として市町村が計画決定する。
想定されるニーズと提案
旧日銀釧路支店前という限られた土地で何が求められてどのようなことが可能か自分なりに考えてみた。ディスカッションする際の叩かれ台にしたい。
釧路夕焼け倶楽部さんの夕日ライブを帰宅途中の電車の中で見ているのだが、釧路倶楽部さん前だけでも平日で10名程度の方が写真撮影をしたり、夕日を眺めたりして楽しんでいる。
(プライバシーに配慮して顔出しは控えるが)芳賀さんが凄く嬉しそうに語りながら、そこの夕日をみている皆さんにもっと素晴らしさを伝えたいとか、夕日のあとの夕焼けも素晴らしいから見て欲しいんだけどライブ中だから説明しに行けないし、パンフレットも配れないんだよなーと話されていました。この思いを汲み取らないわけにはいかない。
自分もスマホを握りしめながら、夕日を見に来てくれている皆さんに念力を送っていたのだが、この大自然がもたらしてくれる素晴らしいコンテンツを活かせていないのは悔しいし、豊洲やハンガリーのブダペストのようにとはいわないまでも、やはり夕日スポットはお客様をお迎えする体制に整備したいところである。
まずはそのような観点でありきたりではあるが、想定のニーズと提案を列挙してみた。
そういえば、高校生の頃、帰宅途中に北大通りを歩いていたところ、観光客に「釧路の中心街はどこですか?」と尋ねられ、恥ずかしくてココですと言えずに末広町の方向を指さし、「向こうです」と案内した記憶がある。
杞憂であって欲しいのだが、この幣舞橋周辺に観光客の皆さんがやってきて、「夕日スポットはどこですか?」とか釧路市民に尋ねるみたいな事象は絶対あってはならないとも思った次第。このような事象を回避するためにも幣舞橋周辺を良くしたいと思う。
ここを起点にしてどうするか妄想
まずは最も難易度の低そうなエリアから何かをやるというわけなのだが、そこを起点にしてどのように拡大していくかも重要なワクワクポイント。
旧日銀釧路支店は、今は釧路市が所有しており、昨年、民間向けにサウンディング調査が行われていた。
釧路市総合政策部都市計画課に、当該サウンディング調査の内容について情報開示をお願いしたが、市でサウンディング調査結果の内容に関して精査・検討を行っている最中の為、ホームページの情報以外は開示することは現状はできないとのご説明をいただいた。
(担当者の方、大変丁寧に対応してくださりありがとうございました。)
川沿いに少しでも人通りが出来たりすれば、旧日銀釧路支店の利活用の提案も活発になるだろうし、興味・関心を抱く方々が増えてくるだろうということと、あわよくば川沿いの利活用と絡めて旧日銀釧路支店の利活用に関する提案もできてしまうのではないかということも思えてしまうのである。
今後については、この雑多な想定提案を叩かれ台にして仲間たちとディスカッションをしてみたうえで、実際に観光客や市民の皆さんにヒアリングやアンケートを行ってみたり、先んじて様々な活動をされている皆さんとの掛け算でより釧路の価値を高める具体的なアクションを考えていきたいと思う。
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