おだまりこ
本を通して出会う言葉の数々は、時に自分の心の痛みを和らげる薬になる。本段はまるで薬箱みたいだななんて思ったり。大好きな本たちを記録します。
自己紹介 はじめまして、おだまりこです。 働く30代の女でございます。 noteをはじめたきっかけ 東京の大学を卒業後、社会人になってから平日はがむしゃらに働き、金土は大好きな音楽を浴びるためにクラブに通い、また休みが明けたら働く。仕事も友達とのあそびも趣味も全力。他人から見るといわゆるパワフル女な私が・・・・ある日心の病気になりました。びっくり。 9階の部屋の窓から下を見下ろして、「ここから人生を終える選択をしたらどうなるかなー。目の前大通りだから速攻見つけられそう
私は、無償に死にたかった時期がある。 コロナ禍で世間が沢山の未知の不安と戦っていたある日、とある芸能人の方が自らこの世を去った。そのことを報じるニュースを見て、初めて「私も死にたい」と思った。 その日から、当時住んでいたマンションの9階の窓を開けて下を見下ろすことが日課になってしまった。 「あー死にたい」 そんな思いで窓から見下ろした景色は、今もはっきり覚えている。 ある日、感情が爆発した勢いで日記の1ページに、なんで死にたいのかを書こうと思ったものの、意外にもペン
はじめに 「本当の自分がわからない」一度でもそう感じたことがある人には読んでもらいたい。 今回は平野啓一郎さんの著書、「私とは何か『個人』から『分人』へ」のご紹介と、感想を書いてみようと思います。 この本との出会い 自己紹介noteに記したように、わたしは心が病に蝕まれていた期間がありました。 毎日生きるのが精一杯だった当時、抱えていたひとつの悩み。 「自分に嘘をついて生きている感覚から逃れたい」 なんでこんな気持ちになるのか、自分のことを知りたい。そんな一心で