OHDAIジャーニー【第5話】 鴨台盆踊り、東北を食べる-南三陸スタディツアー編③- <第14回鴨台盆踊り>
【編集】表現学部表現文化学科4年
第14回鴨台盆踊りSA
番場 彩愛
【執筆】武藤 真敬、渡邊 美羽
成田 結、笹野 由成
第14回鴨台盆踊りー異風動々ー、7月5日(金)、6日(土)に開催!(詳しくは公式サイトや各種SNSをご覧ください)
第14回の特集連載テーマは「OHDAIジャーニー」。「大正大学・大正大学生にしかできない盆踊り」から「大正大学・大正大学生と共に創る新しい盆踊り」を目指し、東日本大震災の被災地である南三陸町での研修や能登半島地震被災地である七尾市でのボランティア活動、高校生・他大学・他団体との連携活動の様子などを紹介します。
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南三陸産わかめ羊を食す
こんにちは!南三陸スタディツアー2024わかめ羊食レポ部隊です。今回の記事は<南三陸スタディツアー編>第3弾!(前回の記事はこちら) 東京にはない自然あふれる街、南三陸の魅力、歴史、食、東日本大震災からの復興のお話など様々なことをこの研修旅行で学習してきました。
南三陸といえば三陸海岸で育てられる、ホタテや牡蠣、タコ、わかめなどの海の幸が有名ですが、今回はそんな南三陸の海の幸に育てられた!? 一風変わった南三陸の「食」を紹介します。
さとうみファームについて
私達は南三陸の歌津にある「さとうみファーム」を訪問しました。さとうみファームは、「育てること、食べること、活かすこと。『共生』を体験する牧場」であり、育てている羊と触れ合うことや、バーベキュー、シーカヤック体験をすることが出来ます。
さとうみファームでは食用羊を育てています。その羊は「わかめ羊」と呼ばれ、普段は廃棄されてしまう南三陸産のメカブの茎の部分を粉末化し、それをエサに混ぜて育てられています。ミネラルたくさんのわかめを餌にして育てられることで、羊特有の臭みが和らぎ、やわらかく美味しいお肉となるのが特徴だそうです。
活動内容
さとうみファームでは大きく分けて2つのことを行いました!
1つ目は、羊の見学とさとうみファーム代表の金藤克也さんにお話を伺いました。たくさんの羊がいる羊舎に行き「わかめ羊」について詳しく教えていただきました。その中で、さとうみファームを作るに至ったきっかけなど、様々なことを学ぶことができました。学生からも質問をさせていただき、わかめ羊の魅力や今後の展望も伺うことができました。
2つ目は、「わかめ羊」を使ったジンギスカンの実食です! わかめ羊の見学後、海の見えるオープンデッキにて実際にわかめ羊の肉をいただきました。中には初めてジンギスカンを食べるというメンバーもいましたが、金藤さんに焼き方を教わりながら、わかめ羊の肉を堪能しました。
印象に残ったこと
エピソード1 羊の生態について
羊を育てる中で頭をなでる等のスキンシップをすることが重要であるとお聞きしました。また、羊は体調が悪くてもそれを隠す習性があることから、体調に関しては注意深く観ているそうです。羊は寒さに強く暑さに弱いことから、小屋にクーラーや扇風機をつけることで体温調節をおこなっているそうです。
エピソード2 海を見ながらジンギスカン♪
海のミネラルたっぷりの南三陸産わかめを食べさせ、愛情たっぷりに育てた羊のお肉をジンギスカンで頂きました。おいしい焼き方は、最初にラードを全体に広げ真ん中を開けて野菜を焼きます。最後に開けた真ん中に肉を焼くという手順です。お肉のお味は普通の羊肉と違ってクセが無く柔らかく食べやすいです!海を見ながらジンギスカンを出来るのは貴重な体験でしたー!!
個人所感
成田結
わかめ羊をさとうみファームを訪問することになり、はじめて存在を知りました。ここでしか食べることが出来ないわかめ羊肉、とてもおいしかったです!!
笹野由成
南三陸でしか食べれないわかめ羊肉のジンギスカンとてもおいしかったです! また、羊農家さんから地域住民の寄付の支えがあることをお聞きし地域との共生を感じました。
渡邊美羽
まるで家族のように愛情をこめて育てられたわかめ羊はとても美味しかったです! 羊の飼い方を丁寧に教えていただいたので、いつか自宅で羊を飼いたいと思います。
武藤真敬
南三陸は初めて行きました。わかめ羊は今まで食べたジンギスカンで一番おいしかったです。あんなにかわいい羊がこんなにおいしくなるのかと驚きました。羊の可愛さ、おいしさ、命の尊さに気づくことができました。羊さんありがとう。
おわりに
今回、南三陸産のわかめを食べて育った「わかめ羊」を堪能し、新たな南三陸の魅力を知ることができました。南三陸の海の幸は非常に美味しいですが、その海の幸で育てられた羊もまた、非常に美味しいものでした。
金藤さんが愛情をたっぷり注いで羊たちを育てていることも、お話を伺う中でわかり、その愛情があるからこそ美味しい羊が育つのだと感じました。
しかし、わかめ羊の飼育数はまだまだ少なく、年間出荷頭数も少ないため、採算が取れていないのが現状とのことです。
こんなに美味しい南三陸の食をなくさないためにも、わかめ羊、ないしは南三陸の良さをもっと多くの人に伝えたいと思いました。皆さんもぜひ、南三陸の「わかめ羊」食べてみてください!
(さとうみファームのHPはこちら)
次回の特集記事では東日本大震災について知る様子をお届けします。