#693 損得で考えて、「叱らないこと」と「不機嫌でいないこと」を大事にしている話
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、10年先の自分のキャリアが楽しみになるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
仕事で大事にしていること
今日は、私が仕事で「そういえば、これを大事にしているな」と思うことを共有させていただこうかなと思います。
本当にささいなことなのですが、何かというと、「叱らないこと」と「不機嫌でいないこと」この二つですね。
ちなみに皆さんは、仕事の中で「これを大事にしている」ということは、どんなことがあるでしょうか?
私は、「叱らないこと」と「不機嫌でいないこと」の二つ。
これは、くれぐれも私ができた人間だという観点ではないんですよね。
そういうのではなく、いい意味で損得で考えて、叱らないし、不機嫌でいない方が圧倒的に得だなと考えるので、たぶん徹底してできているんじゃないかなと思います。
だって、損だと思うことを自ら仕掛ける人はいないですよね。
私は、「叱らないこと」と「不機嫌でいないこと」が、仕事においては圧倒的に得しかないと思っているので、たぶんそうしていると思うのですが、「ええ?損得なの?」と思うかもしれないですが、損得以外の観点でも、目的に対して「叱らないこと」と「不機嫌でいないこと」というのは、適切な手段ではないな。
なので取らないこともありますし、叱ったり、不機嫌でいたり、「かかる労力に対して実入りが少ないな」これもコスパ的発想なので、そういう意味では損得なのかもしれないですが、叱ってしまったり、不機嫌でいちゃったりすることが、かかる労力に対して圧倒的に実入りが少ないなと思うので、あえてとらないということがあるのかなと思います。
叱らないこと
どういうことかなと思うと、まず「叱る」ということに対して(これは決して「叱る」行為の否定ではありませんので、よろしくお願いします。)なぜ人は叱るのかというと、相手に注意を促したいとか、気付いてほしい。そして、考え方ややり方を変えてほしい。 こういう気持ちがあっての叱るという行為だと思います。
もしくは、ほおっておくと大変に危険なことがあって、危険を喚起しなければいけないということで、叱るという手段を取られるケースがありますよね。
総じて言えるのは、「叱る」という選択肢を取る目的は、結果的に変わること。 これを目的にして「叱る」という手段をとるんじゃないかなと思います。
逆の立場で考えてみると、責められたと感じる
ただ、逆の立場で考えてみると、叱るというコミュニケーションの取り方をとられる方の立場で考えてみると理解できるのですが、どんなに正論だったとしても、責められたと感じるんですよね。
責められたと感じると、 多くの人のシャッターは(自分も含めてですが)心のシャッターがガラガラしまっていく。
どういう状態になるかというと、「言っていることは分かるけれども、こっちの事情も知らないで、一方的に言われたことは腹落ちができない」こういう状態になるのが、圧倒的に多いんじゃないかなと思います。
逆の立場だったらそうだよね。
これもすごく分かりますよね。
叱っても、結果的に伝わらないことのほうが多い
また、結果的に変えることを目的にするという目的に立ち返ると、「叱る」というのは、伝え方の数ある選択肢の切れるカードの一つなんですよね。
「叱る」という選択肢をとるというのは、結果的に叱ったほうが伝わるという状態に近いんじゃないかということで、合理的に考えると「叱る」というコミュニケーションのカードを切るイメージなのですが、ただ、「叱る」という伝え方では、言う側としても言われる側としても結果的に伝わらないことのほうが多いなという経験がありまして、そうであれば、「叱る」という伝え方にこだわらない方が、結果的に変わるという目的は達成されやすいんじゃないかと考えるようになりました。
もちろん、感情が湧き上がってくることがあると思いますが、感情が湧き上がれば湧き上がるほど、叱らない方がいい。
なぜならば、感情が湧き上がった状態で叱ると、それは「怒る」になっちゃうから。
「叱る」というのは伝え方の一つで、結果的に伝わること、結果的に変わることが目的であれば、伝えるためには、まず相手の事情を聞くこと。
相手に合った伝え方をすること。
相手に合った伝え方をしようと思うと、相手に合った伝え方が「叱る」じゃない場合のほうが多いなというのが、私が「叱らないこと」を大事にしている、「叱る」というカードを切らないことにしているというのが、理由にあるかなと思います。
不機嫌でいないこと
もう一つの「不機嫌でいない」はどういうことかというと、まず、不機嫌になることがないわけではありません。
人間ですもの。
ただ、不機嫌な状態になって、かつ不機嫌であるという状態を外に出すのは、言い換えるとどういうことかというと、気付いてほしい、察してほしいというメッセージだったりしませんか。
「今、私はすごく忙しくて、すごく余裕がなくて、すごくいっぱいいっぱいで、そんな私の状態に気付いてほしい、察してほしい」 だから、不機嫌というか、余裕のない状態を表に出すとか。
これが一つはあるなと思うのですが、もう一つは、自分でも無自覚な状態に不機嫌が出てしまうというのもあると思うんですよね。
もっと言うと、事実、不機嫌であるかどうかというよりも、そう見えてしまうシーンもあると思うんですよ。
言葉で伝えた方が、気付いてほしいという目的は達成される
なので、結果的に不機嫌な状態になってしまう、まず一つ、気付いてほしい、察してほしいのであれば、たぶん言葉で伝えた方が、気付いてほしいという目的は達成されますよということと、自分では全然不機嫌だという自覚がなかったとしても、相手にそう見えてしまう、これはそう見えないように注意を払ったほうがいいですよね。
オンラインミーティングだと、カメラに映る自分の表情も、設定によってちゃんと見え続けるようにはできるので、それでチェックをすると、「自分はこんな顔をしてるのか?」と気付きが得やすいメリットもあると思います。
不機嫌を発してしまったり、客観的に不機嫌に見えてしまった場合は、私は損しかないなと思うんですよね。
損とは何かというと、情報が届かなくなったり、コミュニケーションが滞ってしまったり、もっと言うと、早い段階で知っておくべき情報が届かないとか、仲間と一緒に意見を出し合ってアウトプットの精度を上げるべき場合に意見が出ないとか、お互いに本音を言えない。
それが、一人で抱え込んだり、仕事を停滞させたり、チーム全体の空気を悪くする。
これも全部総称して損しかないなと思っています。
損得で考えて、目的に対して適切な手段でないという判断
そんなこんなの考え方をしながら、損得で考えて、「叱らないこと」と「不機嫌でいないこと」を大事にしているという話だったのですが、「損得で考える」という言葉だけを切り取ると、ちょっとネガティブな雰囲気があるかもしれないですが、でも私は、状況を客観的に見て合理的に判断するというところを、損得という考え方をしてもいいんじゃないかなと思います。
なぜならば、人は自分にとって損になるということを進んでしないので、そういうような仕組み・サイクルの中で、自分をうまくコントロールすることができるようになるんじゃないかなとも考えています。
なので、私の中の頭のメカニズムは、何かを注意する「叱る」ということと、「不機嫌である」客観的に不機嫌に見えるということは、損しかないということで、取らない選択肢にしているよという話でした。
子どもに対しては「叱らない」は難しい
ただ、最後に一つ、付け加えておくと、「叱らないこと」と「不機嫌でいないこと」を仕事ではできるのですが、なぜか不思議なことに、子どもに対しては全然できないんですよね。
つい叱ってしまう。
つい「今、ママが怒ってるって気付いて」みたいな感じで、不機嫌を察してほしいかのように出してしまう。
なんででしょうね。
頭で同じように分かっているのですが、なぜか子どもに対してはできないんですよ。
本当に不思議。
親子の間でもできる術が何かあるのなら、教えてほしいなと思いますし、私もまだまだ修行中だなと思いながら、やらせていただいております。
そんな話でした。
最後までお聴きいただき、ありがとうございます。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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