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#15 目の前のタスクをこなすことで”仕事してる感”を感じる人が気を付けたいこと

今日はどんなテーマで話そうかなと思ったんですが。先週、会社の後輩と1ON1ミーティングをやりました。1ON1ミーティングって、いつでもやりたい時に相手を指名してできるミーティングで、1時間ぐらいかけて、いろんなテーマ設定ができるミーティングなんです。今回は、今モヤモヤしていることとか、整理できていないことを後輩と一緒に話すっていう、そんな時間でした。そこで出てきたテーマを今日は取り上げようかなと思います。「考える仕事に時間を割けていますか?」というテーマでした。

”仕事してる感”ってどんな時に感じますか?

仕事をしている中で、「今、私仕事してるな」みたいな”仕事してる感”ってどんなときに感じますか?
いろんな答えがあると思うんですけれども、今からあげるようなときに”仕事してる感”を感じる傾向が強い人は、私も含めて要注意です。

例えば、目の前のタスクを集中してこなしまくれば、こなしまくるほど達成感を感じる。手を実際に動かしていないと、仕事をしている気になれない。予定が何かやるべきことで埋まっていないと不安になる。毎日時間がたつのが早くて、気づくと夕方。

語弊を恐れずに言うと、目の前の仕事をやりまくることで仕事をしている気になる。まじめで誠実な人ほどはまる傾向にあると思います。仕事だけでなく、意外と家事や育児でも同じようなことが言えるのかなと思います。

こういう状態ですね、私は教えてもらったことがあるんですけども、名前があります。「バッティングセンター症候群」って言うそうなんですけども。目的や理由も考えず、優先順もなく、とにかく飛んでくるボールを打ち返す状態を「バッティングセンター症候群」というそうです。

これ仕事になぞらえてですけども、飛んでくる球をバンバン打ち返すと、気持ちがいいですね。仕事してるなって言う感覚だとか、いい汗かいたわっていう感覚になるし、それなりにたくさんのボールが打てるとひとしお。

今って、メールだとかか、グループウェアの通知もとにかくおおいじゃないですか。新着のお知らせがある都度開いてみたり、即レスすることにこだわったり、そうしないといけないと思い込んだり時間を大量に投じたりとか。タスクを片付けることもめちゃくちゃ大事なんですけど、ここにちょっと潜んでる問題がありまして。もしかしたら、目の前のタスクを片付けることに集中するあまり、重要なことに時間を割けていない可能性があるんじゃないかなっと目を受けたいなと思います。

目の前のタスクを片付ける必要があるんだけれども。そこにばかり意識が向いてしまうと、もしかしたら中長期的にヤバイかもしれない。っていう状態ですね。何がまずいのか。重要なことに時間を割けていない可能性と言いましたけども、この重要なことって考える仕事に時間をさけていないのかもしれない。っていうところを掘り下げていきたいと思います。

考える仕事に時間を割けているか?

「考える仕事」って何だろう?何だと思いますか?どんなイメージしますか?

例えば、仕事をしていく中でこれは本当に必要な仕事か立ち止まって考えるとか。今のやり方で効果が出ているのか。出ていないとしたら、他のやり方はないのか。もっとうまくできないか考えることに割く時間だったり、何が問題なのか考えるとか、何にもっと自分の時間を割くべきかを考える。あとは、なぜうまくいかなかったのか、どうすればよかったのか振り返る。

こういう考える時間をとらないとどうなるか。いわゆる、とりあえず手を付けちゃう。例えば、目的やゴールも不明確な状態で手を付けることで、余計な時間をかけちゃうこともあると思いますし。イマイチなものしか出来ないけれども、時間切れで見切り発車させることになっちゃったり、それによって大量の手戻りを生み出しちゃったり。といろんなことが考えられるかなと思います。

私もめちゃくちゃハマったんですよね。バット振りまくってた。考える必要が無いっていう人は多分いないと思うので、みんなもう少しそういうことに時間を割かなきゃいけないっていうのは分かっているはずだけれども、ついついバットを振る気持ちよさにいっちゃったりして、考える必要が無い。

バッティングセンター症候群からの抜け出し方

一緒に考えたんですけども、私もそうでしたけども”考える時間”って意識しないと生まれないんだなって言うことです。具体的にどうしていけばいいのかを今回は4つのまとめをしたいと思います。

1つ目なんですけれども、手を止めて考える時間も仕事の時間だっていう認識が必要かなと思います。手を動かしてないと仕事してる気にならないだとか、仕事をしていないように見えちゃうんじゃないかっていう心配が、さらに手を動かすことに自分を駆り立てるっていうことがあると思うんですけど。考える時間=立派な仕事であるっていう認識に変えた方がいいですよね。

2つ目は、考える時間っていうのは、時間ができたら考えようと思っていると絶対にその時間は生まれてこないんですね。考える時間を予定に入れないとダメかなと思います。30分とかでいいので、今日は何時から何時までの30分は、考えることに時間を使う。こんな感じですね。

3つ目は、考える時間で何を考えるのかテーマも決めて予定に入れるといいと思いまうす。調査の設計を依頼されたけれども、なんの目的で、誰に向けた調査であるか、前提を整理して、調査の方向性を決めよう。これを30分で考えよう、とこんな感じですね。今やっている集客策で、効果がなかなか思うように出ていないので、何が問題なのか点検する時間を30分の持とうとか。

4つ目は、ひとりで考えるのが難しければ、テーマに関わる人を巻き込んで一緒に予定を抑えちゃうみたいなこともあるかなと思います。

最後に、バット振りまくってるな、やばいなって、気づいた後の私の変化ですけれども。バット振ってると不安になるようになりました。私は、今本当に割くべきことに時間を使えているんだろうかみたいな、感覚が自然と湧いてきて、考える時間を確保するようになりますし、短い時間で適切に考えるスピードもアップして力もついたかなと思います。

とにかく意識して、繰り返して、習慣化していくってことができるといいんじゃないかなと思います。ちなみにステップアップするほど、考える仕事の割合って増えていきますし、こういう状況の中で考える仕事が出来ないと、給料が上がりにくいっていうこともあるかと思いますので、ぜひみんなで考えることに大手を振って時間を使いながら、力をつけていけたらいいかなと思います。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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