見出し画像

#503 仕事のできる人は感情への感度が高い

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、出産を機に必殺残業の働き方をアップデートさせたい、あなたのためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

仕事で感情を表現してますか?

今日は、仕事の中で感情を言葉で表現してますか?
言い換えると、仕事の中で感情をちゃんと言葉で表現していこう、こういったテーマを取り上げたいと思います。
昨日、ふと思ったんですよね。
何がきっかけでふと思ったかというと、まず一つは、社内のSNSでみんなの日報を読んでいて。
少し補足すると、これがどんなシステムかというと、私たちのNOKIOOという会社の中に、”全員日報”という仕組みがあるのですけれども、これは社長から新入社員、アルバイトまで、全社員が、一日の振り返り、業務の手応えや進捗や、そこで考えたこと、感じたことを、社内SNSで全員宛にオープンに日報を開示する。
全員といっても、私たちは20人ちょいの小さな組織なのですけれども、それでも二つの事業部がありますので、チームだとか、事業部の枠を越えて開示する。こういう仕組みなんですね。
日報をザっと読み流すのが、だいたい一日の仕事終わりの習慣なのですけれども、その中で「今日はこういう出来事があった。」、「こういう仕事がこんな進捗をした。」こういった業務報告に加えて、例えば、「嬉しい」とか、「驚いた」とか、一方で、「がっかりした」こういった感情表現をちゃんとしているし、どんな情報によりリアルなイメージが湧いて、自分の中にたくさん入ってくるかというと、こういった感情を言葉で表現されていたり、その人の情景がリアルに浮かぶ内容だなと思ったのが、一つのきっかけです。
あともう一つは、私たちのチームは、全員フルリモートで仕事をしているのですけれども、毎朝仕事の始業時間に、オンラインで15分、みんなで集まって、顔を合わせて、”朝会”というものをやっています。
ここで、今日一日のトピックを共有したり、その中で相談、確認事項をシェアしたりするのですけれども、ここでも「昨日、こんなことがあって、めっちゃ嬉しかったです。」とか、「今日は全体の中でキーになるイベントがあるので、ちょっと緊張しています。」こういった感情を言葉で表現するシーンって、たくさん出てきて、物理的に何があるか?何があったか?ということと合わせて、その時に仲間がどんな感情を持ったか?どんなコンディションでいるか?って、すごく重要な情報だなって思ったことで、今日のこのテーマです。

仕事で感情を表現していますか?
感情の表現、どんなイメージかというと、例えば、「嬉しい」とか、「驚いた」とか、「やったー」、「モチベーションが上がった」、「暖かい気持になった」、「ありがたかった」、「めっちゃ楽しかった」、「可能性を感じた」もあるし、一方で、例えば、「身が引き締まる思いがした」とか、「ショックだった」、「がっかりした」、「緊張した」、「やっちまった」、「しくじった」、「心配している」、「危機感を感じている」こういったものが、感情を表現する言葉になるのかなと思います。
ただし、「ムカついた」とか、「ウザかった」とか、対象を傷つけたり、尊重しない言葉は、絶対NGだなと思います。
あくまで、自分のコンディションや感情を表現する言葉ですよね。

オープンな自己開示からお互いの理解が生まれてくる

そこから思ったのですけれども、こういった感情を表現すると、どんないいことがあるんだろう?何につながるんだろう?というのを、ちょっと私なりに深掘りしてみたのですけど、まず一つは、感情言葉で表現するって、いわゆるオープンな自己開示じゃないですか。
自分のコンディションや感情を相手に伝わるように表現する。そこから、まずお互いの関心とか、お互いの理解が生まれてくるなと思います。
淡々と物理的な情報だけが並んでいるものと、そこにその人なりの考え、感情が添えられた情報と、皆さんだったら、どっちに目がいったり、よりリアルな情景が思い浮かぶかというと、物理情報プラス感情や気持ちが表現されているメッセージじゃないかなと思います。

相手への関心とか理解が深まると、そこから相手との関係というのが、ちゃんと作られていくなと思いますし、一方で、ため込んだり抱え込んだりせずに、自分の感情やコンディションを表現していくって、自分自身の心と体のヘルシーにもつながるなって思います。
嬉しい時に「嬉しい」って言えないとか、ショックだったときに「ショックでしたよ」って言えない。
本当に小さなことかもしれないですけれども、こういう蓄積って、1年、2年、10年、溜まっていったときにどうだろうな。
発信できる、共有できる、仲間が知ってくれている安心感があるという方が、心身のヘルシーにはつながるんじゃないかなと思います。

お互いに関心が持てて、理解ができて関係が深まって、かつ心身ともにヘルシーな状態でいるというのが、例えば、この放送でいくと、ヘルプシーキングにもつながりますよね。
上手に助け合うとか、連携し合って仕事を進めるにもつながると思いますし、これがいわゆるエンゲージメントにもつながるのかなと思います。
言い換えると、仕事への愛着とか、チームへの愛着ですよね。
ここに絶対つながっているなと思うのが一つと、あともう一つは、感情を言葉で表現するためには、どんなステップが必要かというと、まず自分の感情に気付く力がほしくなりますよね。
感情をなくして、色のない世界で仕事をしているのか、それとも、自分の感情やコンディションの機微にきちんと気付けるか。

もう一つは、それを言葉で表現できる力もほしくなりますよね。
言葉でうまく表現できないと、どうなるかというと、これがいわゆる”感情的になっちゃう”ことなんじゃないかなと思います。
ここでもしかしたら、「仕事やビジネスの現場に感情を持ち込むなんて」と思うかもしれないですけれども、くれぐれも感情を表現することと、感情的になることは違うと思いますし、感情をきちんと表現することは、相手への感情的な攻撃でもないし、一方で、ビジネスとして、仕事の進捗・状況、こういった情報を伴うので、感情のみの情報の応酬でもないかなと思います。

仕事のできる人は感情への感度が高い

言い換えると、感情と上手に付き合うってイメージですかね。
感情をマネージメントする、なんていう言い方もできるかもしれない。
自分の感情に気付いて、ちゃんと表現することができることに、何の意味があるかというと、私は、相手の感情への感度も、これで初めて上がるなって思います。
自分がどう感じるかって、やっぱり自分じゃないですか。相手とは違う。
でも、自分のコンディションや感情に気付けなかったり、そこへの感度が低いというのは、相手を理解できない、相手が今どんな感情を抱えているか、どんなコンディションであるか?ということに、気付けない。もしくは、自分と違うものを受け入れられない。もしくは、自分にも弱さがあるって分かっていないと、相手の弱さなんて、絶対に受け入れられないと思うんですよね。
そういうことにつながるのかなと思います。

自分の感情に鈍感、ひいては、相手への感情への感度が低いというのは、語弊を恐れずに言うと、”仕事ができない”にもつながっちゃうのかなと思います。
人と人とのコミュニケーションじゃないですか、仕事って。
私は、仕事と感情というのは、すごく密接な関係にあると思います。
例えば、何かを提案するにしても、相手の関心、感情に配慮できないと、その提案は絶対に相手には刺さらないわけですし。
あと、「これをやれ」、「これをして」司令だけで相手が動くんだったら苦労しないですけれども、相手の協力や力を引き出すためには、相手の関心や感情を理解してコミュニケーションをとることが、絶対に必要になるかなと思いますし、ひいては、みんな一人一人感情を持っているので、感情を適切にマネジメントできることが、チームのパフォーマンスにもつながるのかなと思います。

そんなことを改めて一人で考えたわけなのですけれども、何が言いたかったか最初に戻ると、やっぱり感情って大事だよね。
蓋をして抑え込むよりも、まずは日々の中で自分の感情を適切に言葉で表現していく、仲間とも表現し合うということが、毎日の小さな仕事の中に、一つメッセージを送る中に、ミーティングで一つ発言する中にも、入れていけるといいんじゃないかなと、そんなふうに思いました。

出版記念トークイベントを開催します!

最後にまたアナウンスをさせてください。
いよいよ来週の火曜日になりました、私の二冊目の書籍【仕事は自分ひとりでやらない】今日の放送の中でも、ちらっとヘルプシーキングというキーワードが出てきましたけれども、上手に助け合う、連携して仕事を前に進める、これについて書いた書籍【仕事は自分ひとりでやらない】、この書籍の出版記念トークイベントが、来週4月12日火曜日のランチタイム12時から13時半まで開催されます。
オンライントークライブですので、ぜひお昼を食べながら参加していただければと思いますし、遊びに来ていただけたら嬉しいなと思っています。
今回は、ヘルプシーキングの中でも、【出産後の「仕事のやり方」をアップデートしよう】こんなサブタイトルをつけまして、フォーカスポイントを絞ったイベントになっております。
幅広い方に来ていただければと思っていますので、放送にリンクを貼っておきます。興味のある方は、ぜひこちらからご参加ください。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA