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#132 点数評価と満足度の捉え方~70点で満足という発想を持とう~

今週から2月ですが、実は我が家は先月までの1月は、小6の長女ちゃんの中学受験でした。
全然受験生の母っぽくなかったので、受験についての話はほぼできないんですけれども、その中でですね、「親子面接」っていうのが筆記試験と合わせてありまして、これは保護者なら誰でもいいんですけれども、うちはママが喋るの得意だからママが行っておこうか、みたいな感じで私が行くことになりました。
その中で校長先生が、まず娘に対して「あなたから見てお母様は何点ですか?」って聞いたんですね。
これを横で聞きながら、娘ちゃん何て答えるんだろうな?って思ったら、「うん~、90点です。」そうしたらまた先生が、「じゃあ100点までの10点の差はなんですか?」って聞いた時に、「怒ることです」って言ってました。
そのまま私の方を向いて、「お母様から見てお子様は何点ですか?」って聞くんですね。
私はなんて答えようかなって、ちょっと頭の中で悩みました。
いや、それをいったらアレもコレもイマイチなんですよっていう気持ちがある一方で、生まれた頃はいるだけでオッケーって思っていた頃を思い出して、「120点です」って言いました。

こんなやり取りだったんですけれども、今日は受験の話がしたいわけではなくて、そこで私はこんなことを考えまして。
「評価」いわゆる点数で表現される評価と、それで満足であるって考える満足基準って違うなって思ったんですよね。
どういうことかというと、一般的には100点が最も満足で最も評価できる点数じゃないですか。そこを基準にすると100点以下っていうのは、それより劣るだとか、不足があるっていう表現されますよね。
でも一方で、90点で上出来っていうケースだとか、70点で満足、こういうような感覚もあるわけで、ここから何が考えられるかな、何が言えそうかなっていうところを、今日のテーマにしてみたいなと思っています。

点数評価と満足度の捉え方

まず一個目の着眼点はですね、100点基準を決める
要は、何が100点なのかを考える必要があるなって思いました。
例えば、私たちは日常周囲に対して、なんでもっと〇〇じゃないのか、っていうことをすごく思うじゃないですか。
子どもに対して、なんでもっと勉強しないのかなって思ったり、パートナーに対して、もっと〇〇してくれたらいいのに、自分に対しても、もっと〇〇だったらいいのに、こんなことってすごくいろいろ思うんですけれども、この不足感っていうのが100点じゃない状態だとすると、たぶん100点状態というのが自分の頭の中にあるのかなって思うんですけれども、改めて何が100点なのかっていうのをいろいろ考える必要があるなと思いました。
その時に注意しなきゃいけないのが、その100点に意味があるのか、こういう点かなって思います。
例えば、人との比較で100点状態をイメージしちゃってたりだとか、どう頑張っても取り得ない100点を100点においちゃってるケース、要は、無駄に高い100点基準ではないか、こんなところって結構要注意だなって思います。
例えば子どもに対して、言われなくても勉強して、めちゃくちゃお手伝いもしてくれるし、兄弟喧嘩もほぼないし、朝は自分できちんと支度、足も速くて、とかあり得ないですよね。
これが無駄に高い100点基準だとか、取り得ない100点基準だとか、人との比較の100点基準じゃないかなって思いました。
何が100点なのか?その100点に意味があるのか?こういったところをちょっと考えるっていうことが大事じゃないかなって思った感じです。

そしてもう一つの着眼点がですね、満足基準を決める必要があるな。
要は、何点だったら満足なのかっていうことですよね。
100点であるべきなのか、それとも70点で満足なのか?
例えば、仕事だったらどうでしょうか?
結構100点基準が明確で、かつその100点基準に対して、相手と合意している場合って結構ありますよね。アウトプットの形が決まっているだとか、達成レベル、クリアしなきゃいけない要件が明確になっている場合もそうだと思いますし、あと数値で表せる予算目標なんていうのもたぶん予算達成が100点と明確ですよね。
こういう場合はたぶん100点を目指すべきだし、満足基準というのは100点になってくるんじゃないかなと思います。
ただ一方で、自分的にはめちゃくちゃ丁寧にやり切りたいみたいな自分設定の100点が独りよがりの場合、そこまで時間をかけて丁寧にやる必要はありませんっていう場合だったりとか、一人でなんとか100点にしなくてはいけないと思い込んでめっちゃ時間をかけちゃう。
実は30点ぐらいの段階で、一回仲間の力を借りて揉んだ方が所要時間も少ないし精度も上がるっていうケースもあると思うんで、今何点なのか何点であるべきなのかっていうところを考える視点が仕事の上だと結構大事になるかもしれないですよね。
そして、これと同じことって環境に対しても言えるんじゃないかなと思ってまして、私は両立に関する不満だとか不安ということをリアルに聞いたりするケースが多いんですけれども、この中に100点じゃないから生じているものって結構多いなって思うんですよね。
例えば、保育園が近くでないとか、入れるか分からない。会社に対して、制度の使い勝手が悪いとか、働き方の柔軟性がないとか、上司に対して理解がない、サポートしてくれない。夫に対して、阿吽の呼吸で何でもやってくれて、家事も上手で帰りも早かったらいいのにみたいな。
こういったものが100点じゃないことに悩むケースって結構あるなと思うんですけれども、ただ冷静に考えると環境が100点満点になることってありますかね?
これはたぶん皆さん、ないって思うんじゃないかなと思います。
ということは、環境は待てど暮らせど100点満点になることはないのであれば、100点でないと幸せでないっていう考え方をしちゃうと結構辛いんじゃないかなって思います。

70点で満足という発想を持とう

じゃあ、どうすればいいのかっていうと、たぶん60、70点で満足だという満足基準を決めることが大事じゃないかなと思います。
環境については、例えば60、70点あれば満足レベルで、あとは自分次第で自分を幸せに出来る。要は、100点満点だと思えるような満足度を実感できる。こんなふうに考えられるといいですよね。

今回長女の受験というものを経験して、私は子どもに対して、なんでもっとこうしないんだろう、なんでもっと〇〇じゃないんだろうってめちゃくちゃ思いましたけれども、その不安って何を100点基準にしてたんだろうなっていうこともそうですし、あと二つ目の満足基準、何点だったら満足なのか、こういったことを全く失念して、いろいろモヤモヤヤキモキしてたなって振り返ると思います。
たぶんこれから仕事においても人生においても、いつでも100点が狙えるっていうことや要件ってすごく少なくなってくるんじゃないかなと思います。ということは、もう60、70点で満足だっていう発想だとか、そういった考え方が持てると、同じ環境でも全然毎日の充足度が変わってくるなと、そんなことを考えた1月でした。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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