#574 考えの背景を見に行こう

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、復職後の仕事が3倍楽しくなるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日の放送も、両立サプリチャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
2日連続、質問ボックスの配信ですが、チャンネルプロフィール欄にリンクのある質問ボックスを、多くの方にご利用いただきありがとうございます。
ここにご質問いただくと、放送を一緒に作れますので、本当にありがたいです。
ちょっとプチ渋滞を起こしておりますので、順番に取り上げさせていただきますが、送ってくださる方、本当にありがとうございます。

一生困らないお金があったら、どんな生き方をしますか？

今日は、ふんわりラテさんのご質問を取り上げたいと思います。
ふんわりラテさん、ありがとうございます。名前がいいですよね。
こちらです。
【小田木さんの土曜対談での突っ込みやコメントが、いつも的を得ていて分かりやすく面白いです。
さてさて、小田木さんは、もし生活に困らないだけのたくさんのお金が、一生保証されていると仮定した場合に、どんな生き方を選択しますか？
私は、もしそんな状況であるなら、手がかかるけれども、可愛らしい我が子たちと気ままに遊んだり、習い事に連れていったり、宿題を見てあげたり、気の合うママ友とランチをしたり、自分も好きな習い事をして、いろんなコミュニティに参加して、刺激を得て、自分の居心地の良い場所を都度選択し、仕事も面倒な人間関係や、やりたくない業務に首を突っ込まず、気の向くままにやりたい仕事をやりたいだけやる、みたいな生き方が楽しいのでは？なんて思っちゃってます。
やりがいや達成感は、確かにお金では買えない価値かもしれませんが、のんびり気ままなゆったりまったり生活も、お金では買えない貴重な価値だと思います。
幸せは自分の心が決めるので、私は私の考えのゆくままに生きればいいとは思いますが、この投稿をしてみようと思った私の心には、どこかそういう生活を送ることに罪悪感や、”頑張らない人は怠け者”という概念が刷り込まれてきたことや、誰かに自分の生き方を承認されたり、参考になりそうな意見が無性に聴きたい心がどこかにあるんだろうな。】
というコメントです。ありがとうございます。

おもしろいですよね。
一生困らないお金があったら、どんな生き方をしますか？
こんなクエスチョンで、ふんわりラテさんはこう考えるよと、共有しながらも、でも誰かに”いいね”と言ってほしい自分もいる、そんな自己分析もしながら投稿してくれたんだと思います。ありがとうございます。

まず、ふんわりラテさんの考えは、いいんじゃないのと思います。
”一生困らないお金があったらどうするかな？”この妄想って、誰しもしませんか？私もします。皆さんもたぶんするんじゃないかなと思いますし、どんな中身を考えますか？

一生困らないお金があっても、仕事をしたい

ちなみに、私ならどうするかですが、たぶん答えを聞かないでもイメージがつくかもしれないですが、私は一生困らないお金があっても、やっぱり仕事はしたいですね。
誰かの、何かの役に立てている実感を持って、毎日を過ごして、そこに刺激と張りがあって、もっと言うと、仕事だけをしたいわけじゃないんですよ。
家族も大事。
そして、そんな仕事の日々の合間にある、ご褒美のような時間、いろんな旅行とか、自分のための時間、家族との毎日が両方ともあって、バランスしている生活。
これが私の理想ですので、お金があっても、たぶん私は仕事をしたいと思います。
ただ、せっかくそんなに困らないほどのお金があるのであれば、リゾートな場所に出かけて、そこから仕事をするのも、きっと面白いだろうな。
そんな妄想をします。

自分を評価せず、他人と比べず

そう思うのですが、くれぐれもこれは、人の回答と比べちゃいけないと思います。
さらに、ふんわりラテさんのご質問から、今日、考えたいのが、こういった『もしも××だったらどうするだろう？』この妄想を考えるのは、すごく良いと思います。
なんで良いと思うかというと、自分のことをよく理解したり、自分が本当に考えていることに気づけるきっかけになると思うんですよね。
さらに、周りに同じように問うと、その回答から相手のことをよく理解したり、相手がどんな考え方や価値観を持っているか、気づけるきっかけになるので、そういう意味ですごく良いと思います。

くれぐれも大事なのは、”答えそのものがどうか？”じゃないと思うんですよね。
考えの背景を見にいくことに、こういう妄想の良さがあるんじゃないかなと思います。
そうやって見てみると、ふんわりラテさんの考えの中には、子どもたちと気ままに遊びたい、習い事に連れていってあげたり、宿題を見てあげたい、気の合うママ友とランチがしたい、と書いてありますが、家族や友人を大事にしたい気持ちが、すごく強い方なんだなと思います。
でも、もしかしたら、このように考えるということは、今はそれができていないと感じている。もしかしたら、そんなふんわりラテさんもいるかもしれないですよね。
仕事に関しても、面倒な人間関係や、やりたくない業務をやるのではなく、やりたい仕事にまい進したい、と書いてくれてますので、もしかしたら、今の仕事に満足していない自分がいたり、もしくは、今は心も体もすごく疲れていて、休みたいと思う、ふんわりラテさんがいるかもしれないなと想像してみました。
くれぐれも、そうだから悪い、そうだから良いという話ではなく、「どんな自分がいるのかな？」「なぜ自分はこう考えるのかな？」その背景を見にいくことで、「そう考える自分がいるんだな、そうかそうか。」そんなふうに気づいてあげられることが、私はすごく良いことだと思っています。

さらに、ご自身でも書かれていましたが、「こうしたい自分がいるけれども、誰かと比べて自信がない、そう考えることに、誰かにどう思われるだろうかと考える自分もいるんだな。」そこもご自身で書いていらっしゃいますので、そういう気づきもふんわりラテさんの中にあるんじゃないかなと思います。

考えの背景を見にいこう

この手の問いって、同じ問いでも、考え方や答えは、人によって全然違うものが出てくると思うんですよね。
私とふんわりラテさんも違う。
でも、答えの違いは、自分と相手を比べたり、もしくは、自分の答えを評価したり、一方で、相手の答えを評価するものではなくて、自分の答えに対しても、「そうかそうか、そう考えるんだな。」相手の答えに対しても、「そうかそうか、そう考えるんだな。」「その答えや思いの背景って、どんなものがあるんだろう？」これを見にいって気付ける、知れることが、私はこの問いのすごい大事な収穫なんじゃないかなと思います。
例えば、自分一人で考えてみてもいいし、パートナーとお互いに「へー」と言いながら、会話を交わしてもいいと思いますし、仕事の仲間とそんな話をして、お互いにその背景を見にいき合って、聞き合ってみるのもいいんじゃないかなと思います。

おもしろくて、深い問いだなと思いながら、取りあげさせていただきました。
皆さんは、一生困らないお金があったら、どんな生き方をしますか？
ぜひ答えを考えるだけではなくて、その背景にある自分を見にいきながら、味わってみるのも面白いんじゃないかなと思います。

ということで、今日は質問ボックスにいただいた、ふんわりラテさんのご質問を取りあげて放送させていただきました。
タイトルをつけるとしたら、『問いの答えや考えの向こうにある背景を見にいってみよう』こんな感じでしたかね。
ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子（おだぎともこ）です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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