#701 上司と仕事のやり方が違い「合わない」と感じてしまうというお悩み
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、当たり前で固まった頭と心がほぐれるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今日もさっちんが考えてくれたタイトルコールでスタートします。
今日の放送は、毎週木曜恒例になっております、一緒にこのチャンネルを運営する、あいちゃんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今日のあいちゃんの質問はこちらです。
『上司と仕事の進め方が違い「合わないな」と思ってしまう問題』。
「誰々?上司って私のこと?」と思っちゃうのですが、読んでみましょう。
上司と仕事のやり方が違い「合わない」と感じてしまうというお悩み
【今日のテーマは、上司と仕事の進め方が違い「合わないな」と思ってしまう問題についてお話をいただきたいです。
以前、大学の時の友人が、上司との関係性に悩んでいると相談してくれたことがありました。
話を聞くと、どうやら上司と仕事の進め方が違い、ストレスを感じてしまっていたようでした。
友人いわく、上司はかなり慎重に業務を進める方で、こまめに業務の進捗報告を依頼してきたり、場合によっては、自分の仕事のやり方を求めることもあるようです。
友人は、業務も慣れてきたし、ここまで報告しなくてもいいのでは?と思っているうちに、なんだかこの人とは合わないなと思うようになってしまったようです。
上司と部下という関係性の中で「合わない」「やりづらい」と感じた時の対処法やアドバイスがあれば、ぜひ小田木さんにお願いします。】
ということで、上司と仕事のやり方が合わないと感じてしまう、このお悩みを一緒に考えてみたいと思います。
とりあえず「よかった、私のことではない」という感じですね。
「合わない人だ」と感じている状態が進まないように注意
まず、どこから考えていくかですが、私はまず「合わない人だ」と感じている、ここに着目をしたいなと思います。
どんな感覚を持つかは人によって違いますし、こういう感覚を持つこともあるよねという前提のもとなのですが、実は「合わない人だ」と感じている状態が進むと結構怖い状態になるので、まずそこにブレーキをかけようねというところを共有したいと思います。
ここまでいろいろあって、おそらく合わない人だと思うに至ったんだと思うのですが、合わない人というラベルを貼っちゃうと、このまま進むと何を見ても聞いても、上司とは合わないという証拠集めになっちゃう状態にはまることがあるので、これを知っておいて避けましょうというのが一つ目になります。
合わない人だというラベルを貼ることで、何を見ても聞いても合わない証拠集めになっちゃう状態とはどういうことかというと、例えば、「あんな事を言っている、こういう指摘を受けた、このやり方は認められなかった、だからやっぱり合わない」合わないという自分の中にある感覚や仮説を証明する証拠を集めるサイクルにはまっちゃうということですね。
「だからやっぱり合わない」「何を見ても聞いてもやっぱり合わない」という証拠集めになっちゃうと、そこからコミュニケーションがどんどん減っちゃって、ますます合わないという気持ちが強くなってしまう。
こういうスパイラルがあるから気を付けようねということですね。
確証バイアス
この状態に実は名前が付いていて、『確証バイアス』というのですが、言わずと知れた『アンコン・シャスバイアス』の一種ですね。
ウィキペディアにこんなふうに書いてあります。
【確証バイアスとは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。】
こんなふうに書いてあります。
合わない人だなと思った瞬間、「だからやっぱり合わない」につながる情報しか見なくなったり、そういう集め方しかしなくなっちゃうから、それは注意だよということを、まずお伝えしておきたいなと思います。
怖いですね。ラベリング。
仕事で関わる人を“フィット感“で評価しない
その上で、ではどうする?という話ですが、今回「合わない」というキーワードを使ってくれてますが、これは違いの話ですよね。
「合わない」ということと、「同じでない」ということって、実は明確に私は違うと思うんですよ。
合わないというのは、フィット感の話ですよね。
同じではないというのは、違いの話。
フィット感というのは、おそらく友人とかパートナーにはすごく大事だと思います。フィット感があるかどうか、合うか合わないかですね。
ただ、仕事で関わる人とか、こと上司においては、フィット感で評価しちゃうと、「合わないものは、どこまでいっても合わない。以上。」になっちゃいますので、これはあまりよろしくない状態というか、これからいろんな人と出会って、いろんな人と一緒に仕事をしていく中で、自分にとって障害になっちゃうんじゃないかなと思います。
なので今回のケースは、「同じではない」という違いの話として考えていくのがいいと思います。
仕事のやり方が違う人とうまくやれてないことが問題
そんな上で、「仕事のやり方が違う」については、私は本来はポジティブでしかないんじゃないかなと思います。
仕事のやり方が違うので、自分に足りないところを補い合えるとか、気付くことができないところに気付ける。そこから自分のできることや能力を広げてくれたり、お互いに補い合って、チームで仕事ができる。
その要因が、相手と仕事のやり方が違うというところだと思いますので、本来はポジティブでしかないんじゃないかなと思います。
では、問題は何かというと、今回のケースは仕事のやり方が違うことそのものではなくて、仕事のやり方が違う人とうまくやれてないという、ここにありますよね。
例えば、仕事の進め方において、まずやってみるのが得意な人と、慎重に確認しながら進めることが得意な人が、1/2ずついるとするじゃないですか。
そうすると、もしも仕事のやり方が違う人とうまくやれてない状態を解消できないと、半分は一緒にやれない人になっちゃうんですよね。
これはすごく残念ですね。
さらに、上司という存在は、自分の仕事とか成長とかキャリアに大きな影響を与える重要なキーパーソンの一人ですので、上司ともうまくやれるに越したことはない。
一方で、上司も百人百様でいろんな人がいるよね。
なので、いろんな人とうまくやれるということは、今だけじゃなくて、これから先においても、とても重要なテーマだなと思います。
問題は、仕事のやり方が上司と違うことじゃなくて、仕事のやり方が違う人とうまくやれていない状態にフォーカスをして考えていきましょうと。
景色の見方を変えてトライアルしよう
それでというところですが、まず合う合わないで判断しない。
その上でどうするのかについては、私は今回のこの景色の見方を変えるというのが、一つのヒントになると思います。
どう見方を変えるかというと、「私は今、ミッションを受けている。 どんなミッションかというと、仕事のやり方が同じではない上司と、うまく仕事を進めるノウハウをゲットすることが、今の環境にいる私のミッションである。」
こんな感じでとらえると、今の状況でいろいろ工夫することにもすごく意味があるし、上司と仕事のやり方が違うことそのものをストレスにするのではなくて、「なるほど、こういうケースがきたか、よっしゃ、ノウハウをゲットするぜ」そんな感じで仕事に向かえるんじゃないかなと思います。
ちょっと楽観的すぎますかね。
でも、そのぐらいに考えていいと思います。
なので、うまくやれるようなトライアルをいろいろ試していく、いい実験場だということで、例えば、仕事の確認回数やタイミングに、上司の希望と自分の希望にずれがあるなと分かっている場合は、仕事に着手する前に、「どこで、何回確認しながら進めましょうか?」ということが事前に合意されていれば、納得感も高いと思うんですよね。
あとからや途中で「ちょっと確認がほしいんだけど、なんで報告してくれないの?」って言われることがストレスなのであれば、まずスタート時点で、「どのタイミングで何回確認をしながら完了までもっていきましょうか?」最初に合意をしておくやり方もいいと思いますし、その中で対話をせずにずれるとか違うというのではなくて、「ここまで自分で進めてみてもいいですか?」とか、「私がここまで進める中で、何か懸念することはありますか?」 きちんと対話しながら、上司はどこを見ているのか、上司は何を心配しているのか、上司の関心ごとは何なのか、ここをきちんと理解しながらうまくやっていくというのが、具体的な方法になったりするかなと思います。
そういったやり方をしていくと、まず慎重派の上司を一つクリアしたという、「やったぜ、ノウハウゲット」そんな状態に至れるんじゃないかなと思いますし、そういったいろんなケースの経験を積んだことによって、最終的には、「どんな上司とでもうまくやれるぜ、私」そんな自信のもと、いろんな場で、いろんなパーソナリティの上司と仕事をすることによって、経験を増しつつ、やりがいも持続的に持ち続けられるという、そんな仕事世界が手に入るんじゃないかなと思います。
ということで、あいちゃんのお友達、そんな世界観をゲットされることを心から応援しております。
あいちゃんも、質問ありがとうございました。
先週の一番放送は「叱らないこと、不機嫌でいないこと」の話
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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