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#767 詰んだ状況で起こること。平静ではいられない

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、これからのチームワーキングを手に入れよう、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

私がやってしまった大失敗

今日は、今週、私がやってしまった大失敗についてお話をしたいと思います。
ちょっと聴いていただけますでしょうか。
何をしたかというと、小学生の次女ちゃんの今年最後の参観会の日にちを間違えるというミスなんですね。
ミス自体は、とてつもなくしょうもないじゃないですか。
日にちを間違えるなんてって感じですよね。
本当に痛恨のミスで、前日に気付いて、かつ代替手段がないという状況になったんですね。
月曜日に次女ちゃんが、「ママ、今週は参観会だよね、来てくれるよね」と確認してくれたのですが、私が、「もちろんだよ、ちゃんと予定も取ってあるから大丈夫だよ」と言って、次女ちゃんが、「分かった、じゃあ明日、待ってるね」と言った瞬間、私が、「え、明日?あさってじゃないの?」と確認したら、明日なんですよ。
私が時間を取っているのは、あさってなんですよ。
取っている時間を明日に入れ替えて行けばいいじゃんという話に聞こえるかもしれないですが、これがどうしても難しい、代替のできない時間枠だったんですよね。

ちなみに、そんなに仕事を休めないのかと思うかもしれませんが、これは状況が違うんですよ。
きちんと休めるし、中抜けもできるし、突発的なことでも仲間でカバーし合ってなんとかできる。
社長も、子どもの送迎や学校の行事で休んでいるので、休みにくい雰囲気も一切ないんですね。
私の場合は、入っている予定が登壇予定だったので、これだけはどうしようもないという時間枠だったんですよね。
次女ちゃんの学校の参観会は年3回くらいあるのですが、今年は一回目は私も夫も行けなかったんですね。
これも、ちょうど代替手段のできない予定と重なってしまって、ここは二人ともいけないということに、次女ちゃんに納得してもらった。
二回目は、私の登壇の予定と重なったので夫に行ってもらい、今年最後の三回目は、「ママ、絶対に行くから、ちゃんと予定もおさえてあるから、這ってでも行くからね」という、この約束の予定が日にちの間違い。
自分に絶望しましたね。

もちろんですが、次女ちゃんがめちゃくちゃ泣くんですよ。
年間最後の参観会は、ただの授業参観ではなくて、一年間の学習の集大成を発表するみたいな企画になっていて、子どもたちが発表する順番や、ボイスの発表時間まで設計してあって、間違いなく発表を保護者に見てもらえるように準備もされているし、子どもも張り切っている機会なんですよ。
めちゃくちゃ泣きたい気持ちも分かるだけに、本当につらいんですよね。
久しぶりにこんなに泣いて怒る次女ちゃんを見たなという感じなのですが、「なんでよ、仕事を休んでよ、なんで休んでくれないの?みんなは来てくれているのに、なんで私だけいないの? ママのうそつき」今、思い出しても胸が苦しくなるぐらいの状況が続き、当然ながら、大事な子どもの信頼を失うという事態に陥ったんですね。

こういうリアルな想像がつく方は、聴いているだけで苦しいかもしれないので、先にその後はどうだったかというところをお伝えしておくと、失敗の発覚が前日だったので、夫も難しいとは言ってたのですが、実はなんとか夫が仕事の調整をしてくれて、「次女ちゃんの発表の時間だけなんとか抜けていけるよ」と言ってくれて、本当に「神降臨」って感じになりました。
ただ、確約が取れたのが夕方だったので、夕方までの一日は、次女ちゃんは「もう、なんだよ」という気持ちを抱え続け、そして私も、「もう、どうしよう」という気持ちを抱え続ける時間を過ごしました。
ただ、「神降臨」って感じで、夫のスーパーファインプレーなヘルプシーキングに感謝しかないという感じです。

取り返しのつかない失敗でどんな状態に陥るか

今日の放送は、何をお届けしたいかですが、私も今回、大失敗の当事者になって、「こういう感じだよな、大失敗って」という心境をリアルに実録モードで体験したのですが、ここから大失敗で起こりがちなことを、皆さんにお役に立つかもしれない情報としてお届けしたいなと思います。
言い換えると、『取り返しのつかない失敗でどんな状態に陥るかレポ』ですね。
これは、「日程の間違いをしないためにどうしたらいいか?」 ではなくて、失敗後特有の心理状態というものがあるなと、今回私も改めて気付きまして、あくまで一例かもしれないですが、失敗後特有の心理状態についてポイントを解説させていただきますので、皆さんにはそれを知っておくことで、もしも同じような状態に陥ることがあれば、うまく乗り越えたり、「これだな、言ってたアレは」と、そういうふうにうまくケアできるようになってほしいなという思いを込めてお届けしたいと思います。

詰んだ状況に追い込まれると、冷静な判断力を失う

では、取り返しのつかない失敗で陥る心理状態その一ですね。
まずこれは、失敗直後になります。
今回のケースは、当然、平謝りしかないのですが、目の前で子どもに泣きじゃくられると、やっぱり平静ではいられないんですよね。
何がつらいかというと、代替手段が出せないことなんですよ。
「じゃあ、この時間に何とかするね」とか、「代わりにこれをするね」といった代替手段を出して、失敗をカバーすることができない。取り返しがつかない。
言い換えると、詰み切った状態という感じですよね。
こういう状態に追い込まれると、最初は平謝り。
言い訳もできない。だから、とにかく謝るということで謝るのですが、詰み切った状態というのは、「どうしよう」と思いながらも、どうしようもできないという状況そのものじゃないですか。
そうすると、追い詰められた状況に、たぶん人って耐えられなくなってきて、何かを責めたくなるんですよね。
言い換えると、責めずにはいられないという状況だと思います。
例えば、冷静に考えると本当にお門違いなんですが、「なんでこの日に参観会を設定したんだろう?学校は」みたいな感じで思ったり、「なんでこの日にこの仕事があるんだよ」と考えたり、さらには、泣きじゃくってなかなか許してくれない次女に対して、「もう、しょうがないじゃん、なんで分かってくれないんだよ」こういう感じですよね。
冷静な状態では考えられないような思考になってしまうのですが、追い詰められた時はそうなってしまうという一つのサインだなと思いました。

さらに、もう一つ、この状況で起こることがあって、それは何かというと、例えば今回のケースであれば、「私が仕事をしていることが悪いんだ、もう仕事とかやらないほうがいいんだ」こんなふうにも思っちゃうんですね。
これは超絶飛躍しているじゃないですか。
冷静に聞くと、「は?」という感じだと思うのですが、冷静じゃない状態に追い込まれると、飛躍した思考になり、冷静な判断ができなくなっちゃうんですよね。

ここから何が言えるかというと、失敗をしたり、詰んだ状況に追い込まれると、冷静な判断力を失う
この事実に改めて気付いておくのが、すごく大事だなと思います。
なので、この段階で出される考えや意思決定というのは、自分も周りも信じてはいけない
周囲は特に、それを受け取らないのが、結構大事だと思います。

よく「土壇場で出る言葉って、本心が出る」とか言われるじゃないですか。
これは私は違うなと感じていまして、土壇場で出る言葉というのは、本心ではなくて、極端な思考になる
こういうことだなと思いました。

元気も気力も低下し、いつも通りのパフォーマンスが出せない

そしてもう一つは、少し時間が経つと、今度は激しく落ち込むんですね。
元気も気力も低下し、間違いなくいつも通りのパフォーマンスが出せない状況だと思います。
心もカサカサにささくれている状態になるんですよね。
ここからどのぐらいで回復するかは、たぶん人やケースによって違うと思うのですが、少なくとも言えることは、今、自分が平常と違うということを周囲に開示しておくのが大事だなと思います。
今、体調がどうかというのは、結構共有されやすくなっていると思うのですが、それと同じぐらい、心の状態が開示できるのがすごく大事だなと思います。
なので、私もこの日の朝ミーティングで、「実は今日、こんなことがあって、今、たぶん心の状態が落ちていて、ちょっとパフォーマンスが下がり気味だと思う。ちょっと気持ち的にいっぱいいっぱいな状況でごめんね。」そんな共有させていただきましたが、みんなが知っていてくれる、「そうなんだね、分かりました」と受け入れてくれるというのは、本当に救われるなと思いました。

ということで、こういう状態には陥りたくないですけれども、陥りうる可能性がある中で、知っておけるといいんじゃないかということをまとめさせていただきました。
そんな中で、今回理解を示してくれた仲間にも救われましたし、そして何よりも、家族のヘルプシーキングが本当にありがたいなと思いました。
仕事の調整してくれた夫もそうですし、次女ちゃんをなだめている間にご飯の支度をして、その後、ぎゅって抱きしめてくれた次女ちゃんにも感謝しかないなと思います。
そして最後に、夕方に許してくれた次女ちゃん、ありがとう。
そんな出来事でした。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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